研究課題/領域番号 |
21K00694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 同志社大学 (2022-2023) 岡山理科大学 (2021) |
研究代表者 |
坂本 南美 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (40804810)
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研究分担者 |
今井 裕之 関西大学, 外国語学部, 教授 (80247759)
寺西 雅之 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (90321497)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 外国語教育 / ナラティブ / ALT / ティーム・ティーチング / 教師の成長 / 教師教育 / 教師のナラティブ / JTE / 協同的ナラティブ / 英語教育 / 協働による英語教師の学び |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,日本の英語教育におけるティーム・ティーチングに着目し,教師たちのナラティブの分析をもとに,より協働的な授業実践に向けた授業研究の構築を目的とする。ALT, JTE, 研究者の三者が授業実践を振り返りながら語り合うインタビューをもとに,内省的に授業を語り合う場において,英語教師が授業理論を構築していく手法について,社会文化的・文体論的視点から分析を行う。また,三者のディスコースの分析から,教師としての理論や成長を考察し,ティーム・ティーチングを通して言語教師の専門的な力量を高める授業研究のあり方を示唆することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の実施3年目の実績成果を以下の2点にまとめる。 1)JTE及びALTへのインタビュー分析 2023年度は、これまで実施してきたAssistant Language Teacher (ALT)、Japanese teacher of English (JTE)、および研究代表者によるインタビューをもとに多面的なデータ分析を進めた。録音された各インタビューはテキスト化し、内容のかたまりごとに切片化し、コード化した後カテゴリーに分類して概念関係図を作成した。これらの概念関係図をもとに社会文化的視座から捉えたナラティブ分析および語り手の「癖」やモダリティーに焦点を当てた文体論の視座から多面的な分析を行った。教師たちの協同的語りは、学校現場や地域性、学校文化、個々の教師の背景によっても多彩である。そのため、各語りの多面的な分析から彼らの教授理論や言語教師として成長する諸相をケーススタディとしてまとめた。 2) 研究成果の公表・発信 分析結果から、ALT, JTE, 研究者による協同的ナラティブが、それぞれの授業理解および授業者間での相互理解を深める手段となっていたことが明らかになっていった。特に個々の教員の理念や教師の信念があらためて授業者間で共有されたことで、次の授業実践に向けた柔軟な姿勢が育まれ、教室内での互いの存在の位置づけについても共通理解を軸とした変化が見られた。これらの分析結果は、研究成果として書籍や研究発表、論文などにまとめて順次公表した。また、学校教育現場での授業研究や自治体が主催する英語科教員研修、ALTを対象としたセミナーの機会にもこれらの研究成果を発信し、共有した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インタビューの分析等は概ね計画通りに進んだが、3年間のまとめとして位置づけていた国際学会での研究発表が2024年度になったことで、1年間の延長を申請した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2021年度からの研究期間のまとめの年として、(1)各教師の語りのデータ分析をまとめ、(2)研究期間内の研究成果を集約し、(3)学術集会の機会を設ける。また(4)研修やセミナーの場を通して、学校教育現場へも研究成果の発信を実施する。
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