研究課題/領域番号 |
21K00705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
田口 達也 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70411189)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 授業外学習 / 英語学習 / 経験サンプリング法 / 学習意欲 / 英語使用 / 学習行動 / 第二言語習得 / 英語教育 / 英語学習動機 |
研究開始時の研究の概要 |
学習時間は英語習得の成否を決める重要な指標の1つであり、教室内だけでなく、教室外でも学習時間を確保することが喫緊の課題である。教室外には学習を妨げる誘惑が多々あり、また、遠隔学習が普及し教室外学習の機会が増加しつつある現在、問題はより深刻である。このような状況にもかかわらず、英語学習者による教室外学習の実態研究は少なく、彼らの学習意欲・学習行動に影響を及ぼす状況と要因が不明である。そのため、本研究では、人の思考・感情・行動等を記録する「経験サンプリング法」を用いて、大学生を対象に、教室外における学習意欲・学習行動に影響を及ぼす状況と要因を明らかにし、学習意欲・学習行動メカニズムの解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、教室外における英語学習意欲・学習行動についての調査研究の一環として、学習者の日々の思考・感情・行動等を調査する方法を確立すること、および、それらのメカニズムを解明することを目的としている。本研究で行う調査の主たるものとして、調査方法の開発(第一段階)、日常生活における英語についての学習意欲と学習行動の状況と要因の把握(第二段階)、そして、重要要因の調整による英語への学習意欲・学習行動に関する介入(第三段階)がある。そして、最終的には、これらの調査結果を踏まえ、教室外学習における効果的な英語学習指導方法を提案する。 今年度はまず、前年度に収集したデータの一部の分析を行い、その成果を国際学会での発表により公表した。その分析結果から明らかになったことは、学習者は授業や授業に関連した自習で英語を使ったり勉強したりする必要性を感じることが多い一方で、学校やアルバイトへの移動中や、1人での余暇活動時間中など、授業に関連しない日常の生活時間においてでも、英語を使ったり勉強したりする必要性を感じることが多いということである。また、英語を勉強しないといけないという内的要因よりも、英語を使わなければいけないという外的(環境的)要因の方が、実際の学習活動に影響を与えている傾向があることも明らかとなった。 次に、この最初の調査結果を踏まえ、収集したデータの全体的な考察を開始した。まずは内的要因、外的要因それぞれが学習活動に与える影響を定量化し、その効果を最大にするための具体的な方法の検討に入った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度に収集したデータの分析を目下継続中で、第三段階の準備はこれから行うこととなる。
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今後の研究の推進方策 |
第二段階の分析を終え、第三段階の準備とデータ収集及びデータ分析を行い、授業外における英語学習方略を探る予定である。
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