研究課題/領域番号 |
21K00707
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
寺西 雅子 (那須雅子) 岡山大学, 教育推進機構, 准教授 (50311098)
|
研究分担者 |
剱持 淑 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 教授 (20178164)
寺西 雅之 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (90321497)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ナラティブ研究 / ライフストーリー / インタビュー / 質的研究 / 第二言語習得 / グローバル人材育成 / 英語学習成功者 / 外国語話者モデル / 内的世界 / 外国語学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本人の現役グローバル人材を対象に、外国語習得のプロセスおよびその実践的活用の履歴をインタビューによって聴き取ることを通じて、(1)外国語の学習体験に関する活動履歴に加え、(2)語学学習を取り巻く内的要因や内面変容を研究対象に含め、人生観や人間的成長をも含んだ「学習者のライフヒストリー研究」を目指すものである。学習者の「外的行動」と「内面変容」という2側面から外国語習得のプロセスとその活用の実情を詳述することによって、外国語を用いる「グローバル人材」の「ライフ(生き方)」に関する理論モデルを構築し、日本人学習者が理想とすべき「外国語話者モデル」の提示を行いたい。
|
研究実績の概要 |
令和4年度は、外国語学習者のライフストーリー研究の基盤となる先行研究として、主に動機付け理論に関する文献調査を実施した。また、グローバル人材のライフストーリーを聴き取った4件のインタビュー・データの再分析を行い、日本国際教養学会第11回全国大会において、ポスター発表を行った。さらに、これまでに収集したインタビュー対象者の中から抽出した大学院生1名に、フォローアップ・インタビューを実施した。本対象者には、数年間を経過した後に現在も継続している学習活動の調査を行うとともに、「長期的な動機付け」「自己像の変遷」「アイデンティテー」などの内的要素を中心にインタビュー・データを収集し、その整理分析を行った。 なお現在、海外出版社よりナラティブ研究をテーマとする学術書籍の出版企画、Weaving Stories in Language Education: Narratives of Teachers and Learners (仮)を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「おおむね順調に進展している」理由として、以下の3点が挙げられる。 (1)外国語学習者のライフストーリー研究の基盤となる先行研究として、主に動機付け理論に関する文献調査を実施した。 (2) グローバル人材のライフストーリーを聴き取った4件のインタビュー・データの再分析を行い、日本国際教養学会第11回全国大会において、ポスター発表を行った。 (3) これまでに収集したインタビュー対象者の中から抽出した大学院生1名に、フォローアップ・インタビューを実施した。本対象者には、数年間を経過した後に現在も継続している学習活動の調査を行うとともに、「長期的な動機付け」「自己像の変遷」「アイデンティテー」などの内的要素を中心にインタビュー・データを収集し、その整理分析を行った。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策については、引き続きインタビュー実施および、データの整理と分析考察を行い、最終年度においては、特にその成果発表に重点を置く。具体的には、7月にはイタリアで開かれる国際文体論学会(Poetics and Linguistics Association)において、本年度フォローアップ・インタビューを実施した対象者のライフストーリーのナラティブ分析から、「理想の自己像」が外国語学習の動機付けに結びついた内的要因についての考察を中心に発表を行う。さらに、海外出版社よりナラティブ研究をテーマにした学術書籍の出版企画、Weaving Stories in Language Education: Narratives of Teachers and Learners (仮)を進めており、共同編集者・執筆者とともにその完成を目指す予定である。また、研究成果を一般社会に還元できるよう、できる限りの成果内容をホームページ上に公開したい。
|