研究課題/領域番号 |
21K00724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 津山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
角谷 英則 津山工業高等専門学校, 総合理工学科, 准教授 (90342550)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | エスペラント / 言語権 / コミュニケーション権 / ファシズム / エスペラント運動 / 計画言語 |
研究開始時の研究の概要 |
計画言語エスぺラントを普及する運動は、近年社会的課題となっている情報保障を異言語話者間コミュニケーションにおいて実現しようとしてきた。しかし、第二次世界大戦中、エスぺラント運動の目的は一時的であれ大きく変質し、その運動団体は戰時体制の政府の下請け組織となった。本研究はこの一見矛盾してみえる現象を思想的背景にまで遡って再構成し、現代の言語教育観を検証するための参照枠として提示しようとするものである。
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研究実績の概要 |
2023年度は、言語政策学会(6月、麗澤大学)、多言語社会研究会(6月、東京大学東洋文化研究所)、日本エスペラント協会研究報告会(7月、京都大学人文科学研究所)、情報保障研究会/節英研究会(9月、上智大学)、名古屋エスペラントセンター図書室(9月)、社会言語学研究会(12月、大阪大学)、名古屋エスペラントセンター図書室(1月)、情報保障研究会(3月)に参加・訪問することによって、研究報告および資料収集、関連研究者との意見交換を実施した。本年度、とくに焦点としたのは、1930年代から40年代の日本におけるエスペラント運動の内部及び周辺において、言語民主主義的思想から乖離し、ファシズムへの順応と戦争協力へという流れができていく過程での、日本エスペラント学会を中心的舞台とした言説状況の変化をあとづけるための資料の網羅的収集と、その主要なアクターのプロソポグラフィカルな見取り図を作成することであったが、その端緒をえることができた。とくに、標準的はローマ字を使用していないさまざまな言語をローマ字化することによって、情報の受信・発信能力に由来するコミュニケーション上の格差を極小化し、並行してそれぞれの言語話者間の国際的コミュニケーションにおいては、計画言語エスペラントをもちいることによって国際的な文字・言語運動の連帯めざした、斎藤秀一に関する情報は、ほぼ網羅することができた。その成果は2024年度に公刊する計画予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍のため、研究期間初年度において、所属研究期間により活動制限がかけれらたが、その影響が継続している。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に沿ってすすめる。
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