研究課題/領域番号 |
21K00726
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
|
研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
大津 理香 茨城大学, 全学教育機構, 助教 (10708019)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 英語絵本の読み聞かせ / 英語絵本読み聞かせ / 大学生 / 小学生 / 英語絵本読み聞かせ活動 / 図書館での読み聞かせ / 大学生による英語絵本の読み聞かせ / 読み聞かせによる大学生への効果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、小学校での英語絵本の読み聞かせ活動が、読み手である大学生の情意面と英語力(音声面、インタラクション面の他にリスニング、語彙、文法、リーディングといったスキル等)にどのような影響を与えるのかをアンケートや英語力テスト、ビデオ評価によって明らかにするものである。また、聞き手である児童やその監督者である教師に、活動がどのように受け止められるのかを、アンケートや聞き取り調査によって明らかにする。2021年度には全国の事例や小学校における英語教育活動について調査をし、所属大学の学生との活動の準備を行う。2022年度と2023年度には実際に読み聞かせ活動を行い、年度ごとに評価・分析を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究は、英語絵本の読み聞かせ活動が大学生ボランティアの情意面と英語力、小学生と教師の反応に与える影響を調査した。2022年度と2023年度に15名の大学生が参加し、月三回の練習と月一回の小学校での読み聞かせを実施した。活動前後で英語力テストとビデオ評価を実施したが、ビデオ評価において読み聞かせパフォーマンスの向上が確認された。アンケートでは、全員が活動を有意義と評価し、英語使用機会の増加を感じたことがわかった。一方、二校の小学生の98%(対面実施)と84%(オンライン実施)が活動を楽しみ、続けてほしいと回答。教師も児童の積極的な参加を評価しており、この活動が快く受け入れられたことがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、英語絵本の読み聞かせが大学生と小学生の双方に教育的効果をもたらすかを検証することで、英語教育の方法論と動機づけ研究に一つの示唆を与えるものである。大学生は、実践的に英語を使う機会を得、英語絵本の読み聞かせパフォーマンスを向上させた。また、子どもたちとの交流により学習意欲の向上もみられた。さらに、地域貢献として学生の社会的責任感も育成した。小学生は、同じ日本人の「学生さん」の英語での活躍や英語絵本の世界に触れることで、英語や異文化への興味と学習意欲を育む機会を得た。この研究は世代を超えた協同学習の可能性を示し、継続可能な教育活動のモデル構築に向けた重要な一歩となった。
|