研究課題/領域番号 |
21K00734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 悠佑 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 准教授 (70551125)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 英語教育 / ティーチングアシスタント / フィードバック / ピア活動 / 会話分析 / EAP / ティーチング・アシスタント / アクティブ・ラーニング / 英語授業 / 教室会話 / オンライン・リアルタイム型授業 / 大学英語教育 / 授業研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,現代の英語教育を特徴づける「アクティブ・ラーニ ング型」大学英語授業におけるTAの授業参加場面を直接的に分析することにより,TAのど のような授業参加が授業の教育価値にどう関与するのかを解明し,TAを活用した大学英語 授業の質向上に貢献する。この目的を,縦横連続的アクティブ・ラーニング型大学英語授業 ビデオデータコーパスの構築と,会話分析によるコーパスデータ内のTA参加場面で生まれる教育・学習の (非) 達成の可視化とその評価,という独創的取組により達成する。
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研究実績の概要 |
2022年度の具体的な研究実績として挙げられるのは、これまでに採集した対面授業での学生のパフォーマンス課題後のフィードバック場面 (ポスト・パフォーマンスフィードバック) での教員とTAとの協働の分析を、相互行為をつうじた専門家の見識 (professional vision) のマルチモーダルな具現化と体得という観点から微視的分析をまとめた次の2点である。 (1) JALT2022 (全国語学教育学会第48回年次国際大会) という国内研究大会での、Conversation Analysis of TA's Mediated Participation in EAP Classrooms という題目での発表、そして (2) Digital Meeting for Conversation Analysis 2022 での国際研究大会での、Co-operative action for disciplined perception: Microanalysis of team-teaching with TA in English for academic purposes classrooms という題目での発表である。 (1) では、ティームティーチングという観点から、学生のプレゼンテーションに対するTAのフィードバックをどのように教員が広い拡張することで、TAのフィードバックの意味が専門家の見識として具現化されていくのか、をマルチモーダルな動作への言及を含めて明らかにした。(2) では学生のプレゼンテーションに対するTAのフィードバックに続く教員のフィードバックを対象とし、TAの発言を下敷きとして教員がいかに断定的に重要度が高く学生のプレゼンテーション全般に当てはまるものとして修復することで、TAの発言をいかに聞くべきかを指導している様子を明らかにし。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究資料採集状況、研究資料分析状況、そして成果発表状況の3点とも順調に進めることが出来たため、おおむね順調に進展しているとすることが出来る考える。 【研究資料採集状況】 オンラインビデオ会議システムを介した遠隔リアルタイム型授業5クラス合計75授業時間分でのTAの参加したピア活動 (学生間での発表とディスカッションによるグループワーク) と教師先導型のポスト・パフォーマンスフィードバック場面での教師とTAの協働、そして対面授業4クラス合計60授業時間分でのTAの参加したピア活動 (学生間での発表とディスカッションによるグループワーク) と教師先導型のポスト・パフォーマンスフィードバック場面での教師とTAの協働、これらの研究資料を新たに採集することが出来た。 【研究資料分析状況】 (1) 対面授業での教師先導型のポスト・パフォーマンスフィードバック場面での教師とTAの協働、そして(2) オンラインビデオ会議システムを介した遠隔リアルタイム型授業でのTAの参加したピア活動 (学生間での発表とディスカッションによるグループワーク) 、これら2点に対する会話分析を進めることが出来た。 【成果発表状況】 対面授業での教師先導型のポスト・パフォーマンスフィードバック場面での教師とTAの協働に関して、国内研究大会そして国際研究大会それぞれ1件 (合計2件) で成果発表を行うことが出来た。準備中の成果発表としては、オンラインビデオ会議システムを介した遠隔リアルタイム型授業でのTAの参加したピア活動 (学生間での発表とディスカッションによるグループワーク) の分析をワーキングペーパーとしてまとめている (2023年上半期に発表予定)。
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今後の研究の推進方策 |
学生のパフォーマンス課題後のフィードバック場面 (ポスト・パフォーマンスフィードバック) での教員とTAとの協働を見てきたが、2022年度までの研究で一区切りをつけることが出来たと考える。今年度 (2023年度) は、2022年度に行った2件の研究発表を論文として発表することを目指して研究をすすめる。 また、オンラインビデオ会議システムを通じての遠隔リアルタイム型でのポスト・パフォーマンスフィードバック) での教員とTAとの協働についても分析を行い、対面授業でのものとの比較を行うことを検討している。 今年度はさらに、教員の参加しない学生間グループワークにTAがどのように参与するのか、ということをマルチモーダル会話分析を用いて分析する。またオンラインビデオ会議システムを通じての遠隔リアルタイム型のグループワークと教室内での対面の学生間グループワークのデータを両方採取することが出来たので、この両者の比較も含めながら、ピア活動に対するTAのどのような参加が学生にどのような学習をもたらすことが出来るのか、あるいは妨げてしまうのか、を具体的な相互行為のやり方・手続きとして明らかにすることを目指す。
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