研究課題/領域番号 |
21K00738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 宮崎国際大学 (2022) 盛岡大学 (2021) |
研究代表者 |
石濱 博之 宮崎国際大学, 教育学部, 教授 (00223016)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 外国語活動 / 教科内容 / 聞くこと / 聴解力 / 指導と評価の一体化 / 情意面 / 学習指導要領 / 評価 / テスティング / テスト / 標準化 |
研究開始時の研究の概要 |
2020年(令和2年)4月から小学校高学年では外国語(英語)が教科として導入され成績評価することとなった。そして、小学校中学年では外国語活動が必修化された。そこで、第1に小学校中学年で実施される外国語活動に適した「聞くこと」をねらいとする標準テストを開発すること(開発)にある。第2に、標準テストを活用して、児童が学習内容をどの程度学んだかについて明らかにすることにある(運用)。具体的に、3年生用、及び4年生用の指導内容を1年間学んだ児童が、「聞くこと」の技能から授業で学んだ内容をどの程度身につけているか(分析)を測定・評価することにある(評価)。外国語活動の「指導と評価の一体化」を推進する。
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研究実績の概要 |
本研究のねらいは、小学校中学年で実施される外国語活動に適した「聞くこと」の教科内容に基づく「標準テスト(問題別観点を含む)」を開発ことにあった。外国語活動では、現行の学習指導要領において、「聞くこと」と「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」をねらいとしており、「聞くこと」は他のスキルを支える基本スキル(Skill)と考えられている。 その本研究のねらいに基づいて、令和4年度は小学校中学年においては検定教科書は無いために教育実践で使用されているであろう『Let's Try1・2』の内容を検討した。その中で、文構成、語彙、日常の会話等(指導書も含む)を分析して、児童に出題する言語材料(言語項目)を検討し、試み(予備)の問題を作成した。 その際に、2020年度からの外国語活動においては、学習指導要領の「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体的に学習する取り組む態度」の観点を踏まえながら問題作成案を作成した。更に、測定する評価測定テスト(Nation(2013))は、妥当性・信頼性・実用性を必要とされている。これら3つの視点を兼ね備えた、中学年(3年生・4年生)の児童を対象とした、評価測定テストを作成するまでに至った。そこには、外国語活動における「指導と評価の一体化」を概念を考慮すると共に、児童が外国語活動で学んでほしい言語材料(言語項目)を考慮した。 アルファベット(文字)の認識、言語材料(やり取りを踏まえた言語項目(会話))、語彙、及び概要を捉える問題について、予備調査も実施した。その結果を2023年度に改善点を踏まえて(訂正等を実施する)研究を実施する。最終年度に向けて、1つの教科内容に基づく『標準テスト』調査用紙を公表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実際に外国語活動に使用されている『Let's Try 1・2』に準拠した「標準テスト」(「聴解力テスト」と情意面の調査用紙)を作成するに至った。そこで、ある県で予備調査をしたにとどまっている。その調査結果を基に、標準テストを作成する。 本調査ができない理由は、宮崎県に異動した1年目であったために、調査を実施していただける場所(小学校)を見つけることが困難な状況であった。しかしながら、過去に関係した、例えば、新潟県の公立小学校での実施を探っている状態である。 社会情勢の影響で本調査ができない場合でも、2023年度はその(試みの)教科内容に基づく『標準テスト』の一式を冊子として報告することは決定している。
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今後の研究の推進方策 |
可能ならば、外国語活動を1年間学習した児童が、学習指導要領の「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体的に学習する取り組む態度」の観点からの分析をしていく予定である。その際、学習困難点はどのようにして起きているのかについて分析検証して、(可能ならば)指導法等を開発・提案したい。 上記のことが遂行できなければ、『標準テスト(情意面も含む)』の冊子は、最低限作成する方向である。
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