研究課題/領域番号 |
21K00749
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
上西 幸治 福山大学, 大学教育センター, 教授 (00460949)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小学校英語教科書 / 中学校英語教科書 / アジア諸国の英語教科書 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、2020年度から全国の公立小学校で本格的に実施されている教科としての英語科目に伴い、それに対応する英語教科書の改善及び新たな教科書開発に向けた研究である。まず、新英語教科書のデジタル化をし、最新のリーダビリティ・ソフトを作成し、それを使用して諸外国の英語教科書分析を行う。と同時に、小学校英語教育における学習者の英語コミュニケーション能力を伸長するためのよりよい英語教科書の改善及び開発に向けた研究をしていくことが本研究の目的である。その際、中学校英語教科書との連携をスムーズにすることが重要であるので、海外の小学校英語教科書だけでなく中学校英語教科書も十分に分析・検討する必要がある。
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研究実績の概要 |
新学習指導要領準拠の小学校5,6年及び中学校3学年分の3種類の英語教科書を比較薄井や文法別に検討したものである。 まず、語彙の観点から見ると,CR分析においては、小学校英語教科書で学習指導湯量が題材としている「身近なこと」や「文化」を示す語群が成分の上位に入っており、量的に学習指導要領で示されている指導が実践されているように思われた。その一方で、語彙数・異語数等において小学校と中学校の英語教科書の間には大きな違いがあることが示された。包括的な英語教育を考えると、小学校・中学校の連携をより重視する必要がある。 次に、文法項目「助動詞」及び「過去時制」の観点で見ると、教科書によってそれらの文法項目の導入に差異が見られる状況があり、語彙同様、小学校と中学校の間に違いがあり、連携がスムーズであるとは言い難い側面が見受けられた。 また、談話標識の観点から見ると、中学校では英語力を支える重要な要素として扱われていることが分かった。しかし、小学校においては教科書間で多少差異はあるが、ある程度は学習できる内容を盛り込む必要性を感じた。 以上、簡単ではあるが小学校・中学校の英語教科書5か年分の分析結果を報告させていただいた。結論的には、小学校と中学校の英語教科書に関して、学習指導要領に準じてはいるものの、語彙や各文法項目など観点から見て、小学校と中学校間で、より連携を深めた繋がりのある英語教科書作成が必要であると言える。
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