研究課題/領域番号 |
21K00752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 岐阜工業高等専門学校 |
研究代表者 |
亀山 太一 岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (60214558)
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研究分担者 |
青山 晶子 富山高等専門学校, その他部局等, 教授 (40231790)
武田 淳 仙台高等専門学校, 総合工学科, 特命教授 (60270196)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 理工系英語 / アクティブラーニング / 高専英語教育 / 英語教育 / 高等専門学校 / Eラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
高等専門学校(高専)の低学年(高校1~3年生に相当)で実施する英語授業において、学生にとって既知でありかつ興味関心の高い理科・数学の内容を題材として扱うことで、高専生の英語学習に対する意欲を高めると同時に、理工学を専攻する学生に必要な英語力の基礎を養う初級理工系学生のための英語授業モデルを作る。特に、高専生の意識の中で「文系科目」として認識されてきた英語の位置づけをあらため、英語が高専生の将来のキャリア形成に向けて極めて重要かつ有用であることを再認識しながら英語を学んでいくような意識改革につなげるための授業モデルの構築をめざす。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、高等専門学校(高専)の低学年(高校1~3年生に相当)で実施する英語授業において、学生にとって既知でありかつ興味関心の高い理科・数学の内容、すなわち小・中学校や高校で習う数学や理科(物理、化学、生物、地学)に関することがら題材として扱うことで、高専生の英語学習に対する意欲を高めると同時に、理工学を専攻する学生に必要な英語力の基礎を養う初級理工系学生のための英語授業モデルを作ることである。 本研究代表者および研究分担者は、それぞれの勤務校において担当する英語の授業に本研究の対象となる英語教科書すなわち Fundamental Science in English シリーズ(成美堂 2017および2019)を使用し、本研究の趣旨に沿った授業実践を行いつつ、その効果を最大化するための副教材あるいは授業形態の研究を行った。 特に、本研究代表者の勤務校(岐阜高専)においては、国立高等専門学校機構による「グローバルエンジニア育成プログラム」に本研究の成果が応用され、技術英検で多くの合格者を出すなどして高い評価を受けている。具体的には、第3学年の学生全員に技術英検3級の模擬試験を受験させ、受験者約200名のうち約80%が合格水準に達するという結果を出している。 また、本研究の課題の一つとして行った全国の高専における英語教育の実態調査のため、各高専で使用されている英語教科書の種類を分析したところ、低学年ではいまだ文科省検定済教科書を使用しているところが多く、本研究計画書で指摘した「高専生の意識の壁」があるということが懸念される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究代表者および分担者は、それぞれの勤務校での日常的な授業において、本研究の趣旨に沿った教科書をフル活用した授業実践が可能であり、その中で多くの知見を得ながら新たな授業マテリアルの開発を行うことができている。 本研究代表者の勤務校(岐阜高専)においては、国立高等専門学校機構による「グローバルエンジニア育成プログラム」に本研究の成果が応用され、技術英検で多くの合格者を出すなどして高い評価を受けている。 研究分担者(青山)は、教科書の本文講読に加え、ターゲットとなっている表現が含まれている新聞や雑誌の記事を追加で読ませ、「和文と英文の違い」を意識されるようにしている。また、テーマとなっている数学、化学、物理などの専門分野のテキストから、英文を抜粋して読ませたり、英文を書かせたり、問題を解かせたりしている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定に従って授業実践および教材開発を継続し、各種学会及び研究会等で発表することで本研究の成果をできるだけ多くの高専に広げていきたい。
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