研究課題/領域番号 |
21K00758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
服部 明子 三重大学, 教育学部, 准教授 (50609485)
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研究分担者 |
黄 文哲 三重大学, 高等教育デザイン・推進機構, 講師 (50768182)
鈴木 崇夫 愛知淑徳大学, 教育部門・センター, 助教 (60779916)
猪狩 英美 愛知淑徳大学, 教育部門・センター, 助教 (70974145)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ベトナム系住民 / ポストコロナ / 言語教育 / 台湾 / 定住 / 日本 / ベトナム |
研究開始時の研究の概要 |
日本国内で長期滞在のベトナム人が急増し、将来的に包括的支援の必要が予想される。 日本語教育推進法の成立、教材開発等が進められてきたが、受入体制が十分ではないケースもある。 本研究では、新たな日本語教育・支援体制への方策を示す。その手がかりとして、ベトナム人移住者の割合が高い台湾との比較を行う。量的・質的分析により、日本と台湾の言語教育の実態と課題について、それぞれの特徴を多角的に分析した上で、日本語教育における有効な方策と支援に必要な要因を明らかにする。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、2月に台湾への渡航が実現したことから、現地研究協力者との打合せ等を行い、Webによるアンケート調査を日本および台湾で実施した。 4月から10月にかけ、調査項目の決定および翻訳作業を経て、調査を実施した。台湾においては、アンケートに回答した中の新住民数名に半構造化インタビュー調査を行った。 新住民に関する取組みについては、フィールド調査を実施し、文献および資料を収集した。これらの調査により収集したデータについては入力作業等を完了し、結果分析の段階へと移行した。令和5年度末現在、研究成果をまとめ、関連学術雑誌等への投稿を行っている。 この他、日本および台湾のフィールド調査により得られた資料等を基に着想を得て、地域外国人を対象としたデジタル教材の作成を通して教育人材を育成する実践的なプログラム開発の試みを行った。コロナ禍を経て、ポストコロナ時代にデジタル教材が必要となることを地域のフィールド調査で明らかになったこと、また、台湾のフィールド調査でベトナム人留学生(大学生)が地域のベトナム系住民のサポート活動に参加している仕組みがあることを踏まえ、日本語における教育への応用と教育に携わる人材育成・地域連携を目的とした実践活動を試験的に行い、プログラムの効果と意義について検討し、『高等教育研究第30号』紀要において発表した。 また、研究調査の実施過程において、ICTを活用した日本語教育の方法を考案し、モニター調査および研究成果の社会への還元を目的とし、所属機関内に立ちあげた研究会(「地域の多様生を考える日本語教育研究会第4回」)において、一般市民を対象としたワークショップを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究初年度より、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、台湾での現地調査が実施できなかったため。また令和3年度半ば以降に生じた研究分担者の変更等により、研究体制の大幅な見直しを迫られ、令和4年4月に抜本的な研究体制および計画を再構築する必要があったことから、全体の予定にも遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、分析結果をまとめ、研究成果を発表する。令和5年度は、2月に台湾への渡航が実現したことから、新たな研究体制を維持しつつ、円滑に研究調査を行うことができた。収集したデータについても入力等の作業を完了し、結果分析の段階へと移行した。台湾への渡航ができなかった約1年間の遅れはあるが、2024年3月末現在、当初の研究計画が実施できていることから、進捗状況は順調であると思われる。また、分析結果がまとまったものから、研究成果の発表として、関連学会のジャーナルへの投稿作業を行っている。
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