研究課題/領域番号 |
21K00764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 群馬県立女子大学 |
研究代表者 |
神谷 信廣 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (70631795)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 共通テスト / TOEIC Bridge / 英語 / 4技能試験 / 大学入学共通テスト / テスティング / 第二言語 |
研究開始時の研究の概要 |
大学入学共通テストの英語は「リーディング」と「リスニング」により構成されているが、「スピーキング」や「ライティング」は測定しなくても良いのだろうか。この研究では、TOEIC Bridgeという4技能試験を活用することにより、大学入学共通テストが、学習者のどのような英語力をどの程度測定しているのかを明らかにすることにより、大学入学共通テストを4技能化するべきかどうか、あるいは民間の4技能試験を活用するべきかどうかという問いに対する科学的なエビデンスを与える。
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研究成果の概要 |
本研究では、大学入学共通テスト (以下、共通テスト)の英語のテストと、4技能 (リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)を測定する市販の英語テストであるTOEIC Bridgeの2つの英語テストのスコアがどの程度相関しているかを調べました。さらに、2つのテストが測定している英語力が、どの程度重複しているかを検証しました。その結果、2つのテストのスコアの間には、中程度の相関があることが分かりました。しかし共通テストが測定している英語力は、主に受容スキルであるリーディングとリスニングであり、産出スキルであるスピーキングとライティングは、2次試験などで別途測定する必要性が示されました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、4技能を測定している他の英語のテスト (TOEIC Bridge)を用いて、共通テストの英語のテストが、英語のどのようなスキルを測定しているのかを統計的に検証した、おそらく初めての研究です。今回の研究結果により、共通テストの英語のテストは、主に生徒のリーディングとリスニングの力を測定していることが明らかになりました。よって、生徒の英語力を総合的に測定するためには、共通テストに加えて、スピーキングやライティングのスキルも評価する必要性が明らかになりました。このことから、現在一部の大学で実施されているように、2次試験において、独自のスピーキングテストを課すことの妥当性が示されました。
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