研究課題/領域番号 |
21K00776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
竹内 理 関西大学, 外国語学部, 教授 (40206941)
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研究分担者 |
田實 佳郎 関西大学, システム理工学部, 教授 (00282236)
植木 美千子 関西大学, 外国語学部, 准教授 (30737284)
宝田 隼 関西大学, システム理工学部, 准教授 (40637089)
脇田 貴文 関西大学, 社会学部, 教授 (60456861)
守谷 順 関西大学, 社会学部, 教授 (70707562)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | センシング技術 / モーションセンシングディバイス / 第二言語不安 / 外国語学習不安 / 質問紙 / 客観的評価 / 主観的評価 / 測定方法 / モーションセンシングデバイス / 対面形式 / リスニング / スピーキング / 学習方略 / モーションセンシング / ワーキングメモリ |
研究開始時の研究の概要 |
第二言語(L2)習得には個人差があり、学習者の情意、個人の性格、学習開始年齢などが差異を生み出していると言われている。その中で、昨今、学習の成否に強い影響を与えるものとして注目されているのが、L2不安などを扱う「学習者の情意」の領域である。しかしながら、L2不安の測定については、これまでは質問紙で行うものが多く、リアルタイムに変動する不安を客観的に測定した研究はほとんど存在しない。本研究では、工学の分野で注目を集めている情動をリアルタイムに測定する測定用具を利用して、学習者がもっとも苦手とするリスニングの分野で不安を測定し、実態を解明し、そこから不安を軽減する方法を考察しようとする試みになる。
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研究成果の概要 |
人文系の研究と自然科学系の研究を融合した本プロジェクトを通して、外国語学習不安測定時の客観的指標(圧電センサを利用した心拍変動率:LF/HF比)と主観的指標の乖離が明らかにされたほか、客観的指標に影響を与えるいくつかの要因も特定された。また、客観的指標がワーキングメモリなどの心理学的なモデルとも関連性を持つことが示された。本プロジェクトの結果は、質問紙のような主観的なデータ収集法の問題点を明らかにするとともに、比較的簡便に導入でき、客観性の高い代替手法の導入の可能性を示したものとして、外国語学習不安研究の方法論の改善に一石を投じたものと捉えることが出来る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、(1)圧電センサーの利用により、刻一刻と変動するダイナミックな状況での外国語学習不安の測定の可能性が拡がったこと、および(2)従来型の質問紙等での主観的な測定と、心拍変動比を利用した客観的指標の間に大きな乖離がある点を明らかにしたことがあげられる。社会的意義としては、新たな不安測定法の導入により、実際の教室場面において、非侵襲的かつリアルタイムに不安の測定が可能となり、そこから得られる情報が、教育の改善につながる可能性が高いことがあげられる。
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