研究課題/領域番号 |
21K00777
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
中尾 かおり 西南学院大学, 人間科学部, 准教授 (80846494)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 小学校英語教育 / 音韻認識スキル / ICTを活用した外国語学習 / 個別最適化された学び / 教材開発 / 音韻認識能力 / 文字指導 / ICT活用 / ICT教材の開発 / ICTを活用した文字指導 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の小学校英語教育においては、2020年度から高学年で教科化され本格的な読み書き指導が行われている。文字指導法の研究はもとより、今般のコロナ禍のもと予期せぬ事態にも対応可能なICT教材の開発を包括した実証研究が急務である。本研究は、読み書き能力を習得するために不可欠な要素とされる音韻認識能力に着目し、小学生の音韻認識能力の発達的変化を捉えるべく縦断的実証研究を行う。具体的には学習段階に応じたICT教材を開発するとともに、そのICT教材を活用した文字指導を取り入れた場合の音韻認識能力の発達的変化について明らかにし、ICTを活用した新たな文字指導法を構築する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、児童の英語の音韻認識スキル向上のための段階的なICT教材を開発するとともに、それを活用した文字指導を取り入れた場合の児童の音韻認識スキルの発達的変化を捉えることである。 2020年度から小学校外国語が教科化され、高学年で本格的な文字指導が行われていると同時に、児童1人に1台端末が配布され、ICTの活用を踏まえた新たな学びが開始された。このような教育動向から英語学習入門期において必要不可欠とされる音韻認識を高める指導及び個々の学習プロセスや成果を評価し支援できるICT教材の開発を包括した実証研究が急務である。 2023年度は昨年度に引き続き、音韻認識スキルを学習段階に応じて高めるICT教材(mobile testing)の開発及び改良を進めながら、動作及びコンテンツ等に関する評価も行った。具体的には3年生から6年生を対象に、開発した教材を用いた音韻認識スキル調査及び英語学習に関する聞き取り調査を実施し、その結果を国内外の学会において報告した。また、調査結果の一部をまとめた論文を国際学会誌に投稿し採択された(うち1件はin press)。継続調査としては、開発教材を用いた当該学年への音韻認識に関する調査と、将来継続的に使用していくための指導者への聞き取り調査も行い、そこで得たフィードバックを基にCMS内におけるコンテンツ等の改良を進めた。 今後はまず収集したデータの分析を行い、児童の音韻認識スキルを高めるための段階的、かつ継続的に活用していくことのできる教材への更なる改良を行うとともに、学年ごとの音韻認識スキルの経年変化を捉えるべく調査を実施し、それらの結果を国内外の学会等で報告していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
採択時より感染症等による教育活動の制限等に伴い、当初の計画から変更が生じている。よって計画はやや遅れていると言える。
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今後の研究の推進方策 |
次年度においては、開発改良を行ったICT教材を用いた音韻認識スキル育成のための継続調査を実施し、学年ごとの音韻認識スキルの経年変化を捉えていく。また、音韻認識スキルのみならず、教材の処理性能やコンテンツ等についても細かく評価を行い更なる改良を進める。得られた成果については可能な限り国内外の学会等にて報告する予定である。
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