研究課題/領域番号 |
21K00781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
笠原 究 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50439006)
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研究分担者 |
竹内 典彦 北海道情報大学, 経営情報学部, 教授 (20364284)
岩田 哲 北海道武蔵女子短期大学, その他部局等, 教授 (30789706)
田中 洋也 北海学園大学, 人文学部, 教授 (70521946)
金山 幸平 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (80850081)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 分散学習 / テスト効果 / 累積テスト / ランダム選択テスト / 語彙指導 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,「分散学習」と「テスト効果」を語彙学習に取り入れることにより,従来と学習時間は同じでもより高い効果が得られるかどうかを実証することを目的に行われる。語彙学習時間を分散し,テストを効果的に使うことによって,学習した語彙の長期保持が維持できることを実証する。実際の教育現場において,「分散学習効果の実証」,「インターバルの質の検証」,「累積テスト効果の検証」,「ペア学習におけるテスト効果の検証」を行う。結果を論文にまとめ,教室で生かせる語彙指導の本として書籍化することを目指す。
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研究実績の概要 |
昨年度取り組んだ2つの研究課題について、追加のデータを取り、検証を進めることができた。残り2つの課題についてもデータを取り、1つは論文化し、もうひとつは分析を進めているところである。 研究課題アの「分散学習と集中学習の学校現場での比較検証」に関しては、さらに2つの中学校でデータを取り分析をすることができた。昨年は生徒の習熟度が比較的高い国立の中学校で実験を行い、長期的には天井効果がみられ、両者には差がないという結果となった。今年度は公立中学校2校においてデータを取り分析を行った。その結果、全般に集中学習よりも分散学習のほうに高い語彙学習効果がみられるという結果になった。今後3つをまとめて分析し、論文化を進めたいと考えている。 研究課題イの「分散学習におけるインターバル活動の比較検証」に関しては、研究分担者の大学においてデータを採取することができた。今後分析・考察を加えていきたい。 研究課題ウの「累積テストとランダム選択テストの比較検証」に関しては、さらに大学生2クラス分のデータを取ることができ、ランダム選択テストの優位性を確認することができた。結果は論文にまとめ現在投稿先を検討している。 研究課題エの「個人学習とペア学習におけるテスト効果の比較検証」については大学2校でデータを取り、分析を行った。直後テストでは個人学習がペア学習を上回ったが、遅延テストではペアが個人を上回るという結果になった。ペア学習が長期保持に効果的であるという結果が示唆されたことは大変興味深い。こちらも論文にまとめ、投稿先を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2年目終了時点で研究課題4つすべてにおいてデータを採取することができた。課題アでは昨年度想定した通り公立中学校でのデータを取ることができた。また課題イも大学生対象にデータを取ることができた。課題ウは追加データを取り、結果を2つの論文にまとめている。一つは昨年採択されたので、もう一つを投稿し、また採択されることを目指していきたい。課題エについてもデータ採取、分析、考察が終了して論文化することができた。これも投稿し、採択を目指していきたい。
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今後の研究の推進方策 |
まずは課題ウ、エで作成した2つの論文を学術誌に投稿し、採択を目指していきたい。課題ア、イに関しては分析と考察を進め、論文化したいと考える。余裕があれば、今までの経過をまとめ、書籍化する計画を立てて、執筆に入りたい。 後、当初の計画にはなかったが、分散学習の延長としてブロック練習とインターリーブ練習の比較検討も、可能であれば研究計画を立て、実験を実施したいと考えている。
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