研究課題/領域番号 |
21K00785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
荒尾 浩子 三重大学, 教育学部, 教授 (90378282)
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研究分担者 |
木村 麻衣子 武庫川女子大学短期大学部, 共通教育科, 准教授 (30290414)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | OGメソッド / 英語学習者 / 読み書き / OGアプローチ / 小学校英語 / 識字指導 / 指導法 / リーディング / ライティング |
研究開始時の研究の概要 |
小学校英語で児童が「読むこと」「書くこと」を学ぶ際の学習効果を促進すべくマルチセンサリーを用いた識字指導方法を開発する。2020年度から教科化された英語では、5、6年生は、英語で読み書きすることが求められている。新出英単語の文字に対処する際、学習者は自分の優位な感覚に依拠しながら、英単語の文字を学習する。実際の英語授業では児童は自身の学習スタイルに合わない方法で英単語の識字指導をされることがあり、過度な認知的負担から、英語の読み書きに困難が生じている。異なる学習者の学習スタイルを尊重し、感覚優位性を念頭に、マルチセンサリーを用いた英語の識字指導方法を開発し、教育現場へ還元する。
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研究実績の概要 |
英語圏のディスレクシア(dyslexia) の指導方法であるOG メソッドを小学校の英語教育において読み書きを始める様々な感覚優位性を持つ児童に効果を発揮するよう、指導方法を調整、確立し、開発することが目的である。 令和4年度の目標はOGメソッド教材を日本の小学校の英語教育に応用、実用化するための教材デザインを開始することであった。OGメソッドに関するこれまでの研究を基にシンセティックフォニックスの実践をニュージーランドのプライマリースクールの授業の視察と指導者らからの聞き取り調査を実施した。またそこで用いる市販の教材収集と指導者らのオリジナルの教材を研究した。小学校英語における英語の「読み」「書き」の指導と学習での児童の多感覚の使用について観察研究を行った。英語圏で実施されている指導方法は指導者がネィティブスピーカーであるということもあり、マニュアル通りの指導方法に固執しないが、多感覚の効果への意識は高く、短時間で複数の異なる指導方法を授業時間内に組み込むことが多いことがわかった。これらの発想を基に指導者の多感覚の優位性を念頭にOGメソッド教材を応用した小学校英語教材を英語教科書に照合し創案することに着手した。 これらの研究結果はAsian TEFL (8月)、2022 ALAK International Conference &AILA East-Asia Forum(10月)、The 31st ETA-ROC International Symposium on English Teaching & Learning, English for Specific Purposes International Conference(11月)、6th GEN TEFL international conference(12月)、神戸英語教育学会(12月)で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究は当初の計画通りに実施し調査を行っているが、まだ調査の結果が分析しきれていない。年度の途中で、渡航が可能となり、英語圏の教育現場に行くことでOGメソッドの教材研究は進むと共にさらに探求の余地があることがわかり未だ浅薄なところがある
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今後の研究の推進方策 |
英語圏の多様なOGメソッド教材研究をさらに探求し、日本の小学校英語教育に応用できる教材利用の指導手順や準備する教具など具体的に考案し、本研究の最終目的である識字指導法のモデルに繋げていく。
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