研究課題/領域番号 |
21K00796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
飯野 公一 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (50296399)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | EMI / ELF / 言語政策 / 英語教育 / 非英語圏 / 共通語としての英語 / 社会言語学 / アジア非英語圏 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アジア非英語圏(日本を含む)のEMI学部および大学院プログラムおいて、(1)入学前(なぜ自国語プログラムでなくEMIプログラムを選択したのか、どのような準備をしてきたのか等)、(2)在学中(学習経験はどのようなものか、どのように評価しているのか、どのような学習ストラテジー<留学を含む>をとり、言語認識をどのように変化させるのか等)、(3)卒業後(キャリア計画をどのように形成していくのか、仕事で求められる言語使用とEMIカリキュラムの連関等)、の各段階における言語使用と言語認識を調査することによって、EMIプログラムの実態を明らかにし、ELFの視点から言語政策提言を行うことを目指す。
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研究実績の概要 |
本課題研究は17K03028(課題番号)に続く研究内容を扱うものである。本研究の目的は、アジア非英語圏(日本を含む)で増加しつつあるEMI(English Medium-Instruction、英語を媒介とする授業)に焦点をあて、(1)日本人学生と外国人学生の英語および現地語の言語習得やコミュニケーション活動の実態を把握し、また(2)EMIプログラム卒業生への調査を実施することによって、仕事で求められている言語使用とカリキュラムとの連関を分析し、ELFの視点から言語教育への政策提言を行うことである。本年度についても、前半はコロナ禍の影響によりフィールドワークが制限され、その代替手段としてZoom等を利用したオンラインでのインタビュー、学会発表等を行った。年度後半には一部渡航制限が緩和され、タイ、シンガポールにおいて現地調査、インタビュー調査等が可能となった。この間、昨年度収録した録音 データの文字化、ディスコース分析、録画データのコンテント分析に加え、過去のデータの整理、分析も行った。本研究に関連する出版物として、Language Policy and Planning in Asia Vol. 1, Vol. 2, Vol. 3, Vol.4 (eds. Satoshi Miyazaki and Masakazu Iino, SAGE Publishing)を刊行、また、学会発表に関して、SS (Sociolinguistic Symposium)24,ELF13(Taiwan)、The 4th & 5th ELF SIG International Workshops等で研究発表を行った。なお、本課題研究は、科研(基盤(B)、研究代表者村田久美子)と関連を持ち実施された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響により、海外渡航、国内移動等が制限されたため、予定していた国内外でのフィールドワーク、データ収集の実施がキャンセルまたは延期された。また、参加予定の海外学会もオンラインでの開催となった。年度後半には制限が一部緩和されたため、タイ、シンガポールでの現地調査、インタビュー調査等が可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の影響は解消しつつあるが、今後もZoom等を利用したオンラインでのインタビュー調査等を継続し、海外学会、国内研究会等についてはオンラインで参加を併用する予定である。このような状況下、過去に収集したデータおよび今後海外で新規に入手するデータを分析し、研究結果をまとめ、発表するよう計画を修正する予定である。
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