研究課題/領域番号 |
21K00811
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
新井 勝紘 専修大学, その他部局等, 参与 (40222707)
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研究分担者 |
瀬戸口 龍一 専修大学, その他部局等, 室長 (30645916)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大学史 / オーラルヒストリー / 戦争史 / 日本近現代史 / 日本史 / 戦争 / 近現代史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の主題である「学徒出陣兵の記憶および記録の継承」は、学徒出陣を含めた大学生時代に、または大学卒業後に戦争を体験した方々が超高齢化していくなかで、まさに今しかできない、そして今やらなければならない喫緊の課題である。そのため、可能な限り速やかに、かつ多くの事例収集を目的としている。そのうえで、単に聞き取り調査・記録調査を行うだけでなく、原体験を可能な限り残すための方法を再考し、提示することで、今後の戦争史研究および大学史研究の発展に寄与することを目指している。
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研究実績の概要 |
令和5年度については、新型コロナウイルス感染症による種々の制限がほぼなくなったことで、戦争体験者の聞き取り調査を再開する予定であったが、この間、ご逝去された方が多く、聞き取り調査については予定通り行うことができず、専修大学を代表して明治神宮外苑で開催された出陣学徒壮行会に旗手として参加した方および在学中に東京裁判を傍聴したという貴重な経験を持つ方のみに留まった。そのほかの実績については、福島県、長野県・福岡県・沖縄県において、実際に戦争体験の記憶や記録の継承を行っている公的・私的機関の調査を行ったほか、西南学院大学で開催されたシンポジウム「キリスト教主義学校における戦時下資料の保存と継承」に参加した。いずれも記録や記憶の継承について考えるうえで重要な示唆を得ることができた。また、専修大学卒業生が自費出版で刊行した自伝のなかで、戦争体験を記しており、ご遺族から写真などを提供いただいたほか、国立国会図書館や靖國偕行文庫などの東京都内の資料保存機関において、学徒出陣兵の記憶や記録に関する文献調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行期間における種々の制限のため、戦争体験者への聞き取り調査を実施できなかったこと、また、期間中に聞き取りを予定していた調査対象者の多くが逝去されたため。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度については、全国各地にお住まいの戦争体験者に対するアンケートと聞き取り調査を進めていく予定であるが、前述した通り、逝去された聞き取り対象者も多いため、記録調査を重点的に行うことで、当初の研究目的および研究計画を遂行できるよう進めて行く予定である。また、あわせて最終報告書の作成を進めていく。
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