研究課題/領域番号 |
21K00840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
近藤 祐介 鶴見大学, 文学部, 准教授 (40578689)
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研究分担者 |
石津 裕之 東京大学, 史料編纂所, 助教 (50812674)
芳澤 元 明星大学, 人文学部, 准教授 (60795441)
菊地 大樹 東京大学, 史料編纂所, 教授 (80272508)
小池 勝也 中京大学, 文学部, 講師 (10906241)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 門跡寺院 / 寺院史 / 中近世移行期 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は門跡寺院を対象に、中近世移行期(15~17世紀)の顕密寺社の歴史的展開を広く明らかにするものである。門跡に関する研究は16世紀の分析が手薄であり、中近世の分野横断的な研究は活発ではない。こうした状況を克服するためには史料の掘り起こしや、基礎データの構築が必要である。 本研究では『若王子文書』『曼殊院文書』、叡山文庫などに所蔵されている中近世移行期の門跡に関わる未翻刻資料を調査・翻刻する。また既刊の史料集などを活用し門跡の聖俗双方にわたる活動を収集し基礎データを構築していく。こうした史料や基礎データを広く学界に提供することで、今後の発展的かつ分野横断的な研究が進展することが期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究は中近世移行期となる15世紀から17世紀を中心に、門跡寺院に関わる史料を収集し総体的な検討を行うことで、中近世移行期における宗教史の分野横断的な議論を試みるものである。 2022年度もコロナウィルス感染拡大の影響により、科研メンバー全体での調査の実施は見送ることとなったが、オンライン会議などで情報共有をしつつ、各メンバーがそれぞれの担当作業を進めた。 ①聖護院門跡関連では、昨年度調査した京都大学古文書室所蔵の『聖護院若王子記録』(11冊)の紙焼を購入し、史料の翻刻・分析を進めた。また、『聖護院文書』に残された、17世紀後半の駿河国富士村山三坊に関する史料3点を分析することで、富士村山三坊が本山派へ帰属する経緯と、そこにおける聖護院門跡と院家勝仙院の役割について検討を進めた。②青蓮院門跡関連では、他の研究グループと共同で、青蓮院吉水蔵聖教の調査を開始し、曼殊院門跡の研究を進めた。また、近世の本末関係に関する刊本史料・未刊行史料から門跡の「寺務所」・「支配所」に関する用語を抽出し、分析を加えた。③東国の門跡寺院関連では、南北朝期から戦国期かけての鶴岡八幡宮寺別当について検討を行った。④そのほかに、門跡論の幅を拡げるために、刊本史料などを利用し、室町期を中心に門跡周辺の文化的交流やネットワークについて分析を進めた。 以上のほか、史料集や研究書などの書籍購入によって研究推進の基盤整備を進めるとともに、各メンバーが論文執筆・研究発表等によって成果を発信した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナウィルス感染拡大の影響などにより、当初予定されていた科研メンバー全体での調査を実施することは叶わなかったが、メールやオンライン会議などを活用し、科研メンバー間で情報を共有しつつ、各自が担当する門跡寺院についての史料調査や史料翻刻、データ収集などの作業を進めることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
『聖護院若王子記録』の翻刻作業を継続して進めるとともに、叡山文庫に出張し、同所所蔵の近世の門跡「寺務所」・「支配所」に関する史料、天台門跡に関わる史料などを中心に調査を実施する予定である。また中世の日光山と鶴岡八幡宮寺に関わる史料の掘り起こしを行う。 またシンポジウム開催に向けた打ち合わせと準備を本格化させていく予定である。
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