研究課題/領域番号 |
21K00863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
竹ノ内 文美 (吉井文美) 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (30749370)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日中戦争 / 日英関係 / 日米関係 / 敵産接収 / 治外法権 / 太平洋戦争 / 華南 / 在華権益 / 珠江 / 航行権 / 占領地 |
研究開始時の研究の概要 |
日中戦争期の日本の中国支配は、外国権益が多数存在する地域に対して占領地支配を行う法的な背景が曖昧なまま進展していた。そして、その性質は太平洋戦争開戦時に中国および、外国権益の所有国(イギリスやアメリカ)と日本が宣戦布告を行うことで変化した。本研究は、日中戦争期・太平洋戦争期の華南(中国南部)に注目しながら、日本の中国支配の拡大とともに同地域の政治・経済・社会的ネットワークが変容したことで、同ネットワークと深い関係性のなかで存在していた外国権益がいかなる対応を迫られたのか、さらに、日本をとりまく国際関係が変化したのかについて、多言語史料に基づいて明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、日中戦争期・太平洋戦争期の華南(中国南部)において、日本の中国支配の拡大とともに同地域の政治・経済・社会的なネットワークがどのように変容したのかを明らかにし、そのネットワークと深い関係性のなかで存在していた外国権益がいかなる対応を迫られたのか、そしてそれによって日本をとりまく国際関係がいかに変化したのかについて、多言語史料に基づきながら解明するものである。外国権益の所有国としてイギリスやアメリカに注目する。研究に際しては、日中戦争期の日本の中国支配は、当初外国権益が多数存在する地域に対して、占領地支配を行う法的な背景が曖昧なまま進展していたこと、およびその性質は太平洋戦争開戦時に中国および外国権益の所有国と、日本が宣戦布告を行うことで変化したことに注目する。これにより、正規の軍政を施行できなかった日中戦争の占領地支配の特質と、太平洋戦争開戦がもたらしたインパクトにアプローチする。 今年度は主として太平洋戦争開戦前後のイギリスやアメリカの権益をめぐる状況について考察した。1941年に日本は英米蘭に宣戦布告したことで、それらの国々の資産を敵産として段階的に接収した。本研究では敵産接収に関わる日本の段階的措置とその特徴、さらに日本の占領地政策のなかで担った役割について、日本やイギリス、アメリカの史料に基づいて実証的に明らかにした。また、非占領地(重慶国民政府の支配地域)においては、1943年に中国とアメリカおよびイギリスの間で、治外法権およびその関連特権の廃止に関する条約が締結された。これは日本の対外国権益政策との関わりが大きいため、交渉の経緯や現地で活動する企業等に与えた影響について、アメリカやイギリス、中国の史料に基づきながら実証的に明らかにし、中国をめぐる東アジア国際関係の変容に多元的にアプローチした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
年度開始後しばらくライフイベントにより研究を中断していたことにより、研究期間が短くなったため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度収集した史料の分析や学会発表で得た助言を踏まえながら研究を進め、著書の刊行に向けて準備を進める。今年度実施した学会発表を通して、実証的な研究を進めるためにイギリスや台湾で追加の史料収集を行い、論を補強する必要性が確認されたため、それらの調査・分析も進め、研究成果に反映させる。
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