研究課題/領域番号 |
21K00885
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
劉 海宇 岩手大学, 平泉文化研究センター, 客員教授 (70649441)
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研究分担者 |
藪 敏裕 岩手大学, 教育学部, 教授 (20220212)
玉澤 友基 岩手大学, 人文社会科学部, 嘱託教授 (40241492)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 中国古印 / 岩手県立博物館 / 古璽 / 漢印 |
研究開始時の研究の概要 |
中国古印は、古代制度史・社会史・芸術史・文字学などの研究において重要な史料である。岩手県立博物館所蔵する中国古印は、先秦期から清代にわたる官印と私印等1094顆からなる。 本研究は、岩手県立博物館蔵中国古印を中心として、総合的・体系的に検討整理することにより、考古学と文献史学的研究手法を通してこれらの古印の固有の価値を歴史学的に解明する。また、調査で得た情報等に基づいてかつ最新の古代文字学知識をもって未解読である古印の文字を釈読する。 同時に和泉市久保惣美術館蔵園田湖城旧蔵の中国古印についても、同様の手法にて調査研究を行う。
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研究実績の概要 |
R4年度では、岩手県立博物館蔵印の印影と対照しながら、古印を詳細に観察し、写真撮影・法量計測および印文模写等をして、整理表を作成した。蔵品番号・印影・印面写真・鈕形写真・釈文・規格重量・国別・分類・著録目といった項目を立てて整理してある程度研究を進めた。 研究論文:①劉海宇、『楓園集古印譜』所収古璽研究、『印学研究』第18集、103‐112頁、2023年2月、査読有、②劉海宇、『千石蔵鏡』所収漢鏡銘文校釈、『青銅器與金文』第8集(北京大学出土文献研究所編)、265-274頁、2022年8月、査読有、③所見内藤湖南自用印中的中国篆刻名家作品、『書法』2022年第8期、168‐173頁、査読有、④劉海宇、日本大和文華館蔵古璽印的調査與研究ー兼説戦国文字中従犬羊的「幸」字、輔仁大学中文系・中国文字学会編『第33屆中国文字学国際学術研討会論文集』、2022年5月、139‐149頁、査読有、⑤劉海宇、従五百個漢字走進古文字世界、『中華読書報』2022年12月7日16版。 国際学会発表:①劉海宇・松村一徳、「和泉市久保惣美術館藏古璽的調査與研究」、日本中国出土資料学会2022年度第2回大会、2022年12月3日(土)、早稲田大学文学部戸山キャンパス、36-681教室、②劉海宇、「古璽文字與其他類戦国文字合証挙例(四則)」、清華大学和合文明論壇、2002年9月9日(金)、清華大学主楼接待庁。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りに岩手県立博物館蔵印の印影と対照しながら、古印を詳細に観察し、写真撮影・法量計測および印文模写等をして、整理表を作成した。また、蔵品番号・印影・印面写真・鈕形写真・釈文・規格重量・国別・分類・著録目といった項目を立てて整理したうえで、ある程度研究を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、簡帛・封泥・伝世文献等の資料と照合しながら総合的な歴史学的考古学的研究を行い、古印の固有の価値を歴史学的に解明する。また、最新の中国古代文字学知識をもって岩手県立博物館「資料基本カード」やほかの著録に未解読または誤解読の印文を解読する。
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