研究課題/領域番号 |
21K00914
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
堀川 徹 京都外国語大学, 外国語学部, 名誉教授 (60108967)
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研究分担者 |
杉山 雅樹 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (30773824)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | イスラーム法廷文書 / 中央アジア / 古文書カタログ / 国際共同 / 売買文書 / オンライン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、従来の研究プロジェクトによって、ウズベキスタン共和国で収集したイスラーム法廷文書約500点の、英文によるカタログ作成を目指すものである。本年度は、まずカタログをどの様な形にするか検討して、そのひな型を作成することから始め、次いで各文書の読解と情報入力にあたる。その際、ウズベキスタンの研究協力者にも文書の読解を依頼する。来年度以降も同様に作業を進め、最終年度にWeb上で文書カタログを公表する。
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研究実績の概要 |
本研究の課題のうち、令和4年度の研究としてまず行うべき案件は、令和3年度の研究実績欄で報告したように、文書カタログのひな型を作成しどの様な体裁でカタログを公表するかを決めることであった。この件は昨年度から持ち越されたものであったが、京都大学大学院教授磯貝健一氏の協力を得て検討し、まずは売買文書の英文によるひな型を策定することができた。これに基づき、売買文書カタログの原稿を作成する作業に入っている。 カタログ作成の前提となるイスラーム法廷文書の解読・整理作業は、研究分担者の杉山雅樹氏とともに令和3年度に引き続き実施してきた。作業の対象としているのは、平成14年度より科学研究費補助金による一連の研究活動によって、ウズベキスタン各地で継続して収集し蓄積してきた古文書データである。これらの内容を読解して必要事項を抽出し、データの入力を行った。 また、別途ウズベキスタンへ出向いた際に、ヒヴァのイチャン・カラ博物館に立ち寄り、館長及びカミルジャン・フダイベルガーノフ氏と面談した。氏は長年にわたって共に古文書収集活動を実施してきた人物で、収集した古文書のカタログ作成にも意欲を見せており、今後どのように作業を進めるかについて協議した。そこで、我々が行っている作業に同意していただいたが、将来的には紙媒体によるカタログ刊行について提案があった。この点については、前向きに検討したいと考えている。 なお、昨年度報告したアラビア文字による古文書の活字化と原文書とのチェック作業は、30点余りが完了しているが、令和4年度からは予定より遅れているカタログ作成作業に集中することとし、この件に関しては発案者である磯貝教授にとりあえずお任せすることにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和3年度の報告書においても記したように、報告者の見通しの甘さから海外研究者との「国際共同」が軌道に乗らなかったからである。そのため、長年にわたって共に研究プロジェクトを推進してきた磯貝教授を始めとする国内研究者の助けを借りて、最終年度での古文書カタログ公表に向けた取り組みを行うことによって、何とか計画を実現できる見通しを持つことができたのである。 以上、研究の進捗状況が「やや遅れている」と判断した理由である。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は研究期間の最終年にあたるため、当初の目標であった「古文書カタログ」の公表に向けて全力で取り組む予定である。カタログは英文で作成し、オンラインでの公表を考えているが、上述したように古文書の現物を保存しているヒヴァのイチャン・カラ博物館の意向で、紙媒体による刊行も視野に入れて計画を進めていく。
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