研究課題/領域番号 |
21K01037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
松井 幸一 関西大学, 文学部, 准教授 (40612437)
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研究分担者 |
松井 真一 愛知学院大学, 教養部, 准教授 (00706989)
住田 翔子 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (00722050)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 琉球 / 集落 / 風水 / 祭祀 / 伝統的地理観 / 集落形態 / 景観 / 沖縄 / 空間構造 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は琉球の村落を対象として、琉球の村落祭祀と「伝統的地理観」がいかに空間構造の基盤となっているかを明らかにするものである。GISを活用して思想に基づく村囲いや屋敷囲い、信仰の対象となる自然石の設置箇所と住民属性、土地属性を結びつけ「可視化」し、祭祀と「伝統的地理観」がいかに村落の基盤となっているかを検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では主にに3つの成果があった。①今帰仁城旧集落でのドローンによるレーザー測量では、旧集落の周縁部に聖地が存在しグスク時代の旧集落においても周縁部を外界とする世界観が存在することを示した。②謝名集落での祭祀史料の分析では,聖地の名前,村をまたぐ聖地と祭祀者の存在から広域的な祭祀空間が明らかになり,祭祀記録の分析が集落構造解明の一助となることを示した。③謝名集落での聞き取り調査からは,集合的記憶からかつての景観を復原できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではこれまで個別に扱われることの多かった祭祀と伝統的地理観に関する分析を,結合分析することによって,これまでとは異なる新たな視点から集落研究がおこなえることを示した。 琉球の地方集落において景観や祭祀は時代を経るにしたがい変化し、かつての姿は失われている。祭祀と景観の基盤となる伝統的地理観を組み合わせることによって得られる分析成果は、集落が形成された当時の空間がいかに構成されていたかを知ることに繋がり、住民の郷土意識醸成の一助になると考える。
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