研究課題/領域番号 |
21K01100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05010:基礎法学関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
矢島 洋一 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (60410990)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 中央アジア / サマルカンド / イスラーム法 / ロシア法 |
研究開始時の研究の概要 |
帝政ロシア統治期(19世紀後半~20世紀初頭)の中央アジアでは、伝統的なイスラーム法を運用する法廷とロシア法を運用する法廷が並立していた。本研究は、ウズベキスタン共和国中央国立文書館に所蔵される、当時サマルカンド州で作成されたイスラーム法廷とロシア法廷の裁判記録を検討することを通じて、両法廷の関係を明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、帝政ロシア統治期の中央アジアにおけるイスラーム法廷とロシア法廷との関係を、当時の裁判記録から解明することを目的とする。当該時期の中央アジアでは、伝統的なイスラーム法を運用する法廷とロシア法を運用する法廷が並立しており、ロシア当局が両者の管轄領域を定めていた。しかし、実際にはムスリムを当事者とするイスラーム法裁判の判決がロシア法廷によって破棄されるなど、両者は複雑な関係にあった。本研究は、ウズベキスタン共和国に所蔵される、当時作成されたイスラーム法廷とロシア法廷の裁判記録を同時に検討することを通じて、両法廷の関係を明らかにすることを目指している。本年度は予定していたウズベキスタン共和国における裁判記録の調査を行うことができなかったため、既に取得済みの資料の整理と分析を中心に主に行った。特に、トルキスタン地方統治規程によってロシア法廷の管轄とされているいくつかの種別の案件について、サマルカンド州のロシア法廷のテュルク語・ロシア語の法廷記録の分析を重点的に行うとともに、それらとイスラーム法・ロシア法との関係について検討した。現状ではそれらの案件や判決の全体的な傾向を明らかにするには事例が不足しているものの、今後の研究の方向に見通しを付けた。また、近代中央アジアのイスラーム法廷における奴隷解放の事例について検討し、当時作成された法廷文書に基づき中央アジア古文書研究セミナーにて報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた海外調査は行うことができなかったものの、既に入手済の資料の整理・分析等により研究に十分な進展があった。
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今後の研究の推進方策 |
当面は取得済資料の分析作業を中心に行う予定である。
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