研究課題/領域番号 |
21K01139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05020:公法学関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
瑞慶山 広大 九州産業大学, 地域共創学部, 講師 (50865665)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 表現の自由 / 音楽 / ダンス / 内容規制・内容中立規制 / 非コミュニケーション表現 / 審査基準 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の表現の自由論は、表現に「内容」=メッセージがあることを前提に、理論を展開してきた。しかし、この前提の下では、楽器音楽のような通常メッセージの存在を想定できない表現態様に、適切な憲法上の位置付けを与えることができない。そこで、こうした「内容なき表現」の保障根拠や、その規制への違憲審査手法の検討が必要である。本研究は、①日本及び米国の表現の自由論における「内容なき表現」の位置付けを再検討し、②アメリカの言論の自由論における「内容なき表現」研究の調査・分析を行った後、③日本国憲法解釈論として「内容なき表現」の保障根拠とその規制に対する違憲審査手法を構築する。
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研究実績の概要 |
前年度に遂行した、表現の自由についての米国の判例・学説のうち、音楽やダンスといった非言論表現に関わるものを分析し、「内容=メッセージ」のない表現の自由の保障という観点から、表現の自由・総論を再検討・展開することを予定し、また、前年度から引き続く日本の学説研究と合わせた論文成果公表を企図したが、今年度は研究代表者が所属研究機関等で発生した臨時・緊急の業務に多くの時間的リソースを割かざるを得ない状況になったために、申請時に設定したエフォートを本研究にほぼ当てることができず、研究実績を提出できていない。このため、1年の研究期間の延長を申請し、次年度において研究計画に記載の研究を遂行し、早急に成果を公表したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
元来遅延していた本研究であったが、令和5年度は、研究代表者の所属研究機関等で発生した臨時・緊急の業務に多くの時間的リソースを割かざるを得ない状況になったために、申請時に設定したエフォートを本研究にほぼ当てることができず、研究実績を公表することができなかった。結果として、今年度の研究計画がほぼ1年分遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
科研費の仕組みに基づき、1年間の研究期間の延長を申請し、認められた。これまでのものも合わせ、研究計画上のタイムスケジュールから1年半程度の遅れがあるが、次年度は当初のエフォートよりも高いエフォートを本研究に割り当てることで、計画の遅れを取り戻したい。年度中間までに論文を1つ、後半にもう1つほど公表することを予定している。
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