研究課題/領域番号 |
21K01203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05050:刑事法学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
星 周一郎 東京都立大学, 法学政治学研究科, 教授 (10295462)
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研究分担者 |
前田 雅英 東京都立大学, 法学政治学研究科, 客員教授 (60009842)
木村 光江 日本大学, 法学部, 教授 (50169942)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自動運転 / 特定自動運行 / 刑事過失責任 / 情報の共有 / サイバーセキュリティ / 個人情報保護 / プライバシー保護 / AIの利用と法的責任 / 過失犯処罰のあり方 / 自律型自動運転 / 協調型自動運転 / 刑事手続とAI / 自動運転自動車 / 刑事責任追及 |
研究開始時の研究の概要 |
自動運転自動車の普及に伴い問題化した同車事故時の刑事責任追及のあり方に関連して、その法的性質と、事故原因の究明および刑事責任の所在の確定に必要な情報の取得のあり方について法的な検討を加え、その内実を明らかにする。 自動運転自動車が生成するデータには、個人情報保護やプライバシー保護の観点から慎重な扱いを要するものも含まれうるため、事故発生時の責任追及に必要な範囲でのデータの適切な取得に関する法的規制のあり方を考える。また、コネクテッドカーなどサイバーセキュリティの観点で、ログの保存と通信の秘密のあり方の問題も解明する。 以上の検討に基づき、自動運転自動車の事故時の法的対応のあり方を提言する。
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研究成果の概要 |
自動運転自動車の事故発生時における、特に刑事法的な責任の判断のあり方について、①交通事犯における刑事責任追及のあり方の再確認、②道路交通法で新設された「特定自動運行」における責任追及のあり方、③これらの判断にとって必要不可欠となる、自動走行における関連データの保全・収集に関する法的課題、④いわゆるコネクティッド・カーで問題となりうる、サイバーセキュリティと情報収集の在り方について、一定の知見を得て、論文等で公表した。 以上の研究においては、文献調査研究等に加え、警察庁、経済産業省、NISCサイバーセキュリティ協議会等の関係機関での研究会等にも関与し、その成果も積極的に取り入れた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、レベル4の自動運転の実証研究が開始された現状において、交通事犯における従来の法的責任追及のあり方が、将来にわたり大きく異なっていく可能性があるとの認識のもと、特定自動運行という新たな法的枠組みにおける関与者の責任分担の法的な分析、さらに、運行記録(データ)に依存した捜査が行われることが想定されるなか、サイバーセキュリティの視点も踏まえて、そのデータ収集に関連する法的課題を整理、分析した。以上の研究に基づき、今後の関連分野における議論に資することを目的とした点において、その学術的意義や社会的意義が認められると考えている。
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