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アメリカ連邦洪水保険制度の歴史的・機能的・立法論的検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K01222
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分05060:民事法学関連
研究機関島根大学

研究代表者

嘉村 雄司  島根大学, 学術研究院人文社会科学系, 准教授 (90581059)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードアメリカ連邦洪水保険制度 / 水害保険 / 自然災害保険
研究開始時の研究の概要

近年の水害の増加・激甚化に対応するために、保険の有効活用が不可欠の課題となっている。もっとも、水害のような自然災害には保険の仕組みが有効に機能しないおそれがあり、既存の水害保険は抜本的な見直しの必要性が高まっている。そこで、本研究では、アメリカ連邦洪水保険制度(NFIP)の歴史的・機能的・立法論的検討を行うことにより、水害保険のあるべき法的仕組みを探求することを目的とする。

研究実績の概要

本研究では、近年のアメリカの研究成果を参考にした上で、「アメリカ連邦洪水保険制度(以下「NFIP」)の歴史的・機能的・立法論的検討(現状・課題・展望の検討)」を行うことにより、水害保険のあるべき法的仕組みを探求することを目的とする。本研究の具体的な課題は、①NFIPの効果的な普及を妨げている法制度的要因(歴史的検討)、②保険料の設定や保険金の支払において連邦政府が果たしている役割(機能的検討)、③アメリカの保険法学説における制度論的な議論の内容(立法論的検討)であるが、令和5年度は主として③を対象とする。
すなわち、令和3年度に実施した上記①では、政治経済学の知見を参照しつつ、保険以外の法分野との相互関係にも着目した、NFIPの歴史的検討を行うことにより、NFIPの効果的な普及を妨げている法制度的要因を検討した。また、令和4年度に実施した上記②では、計量経済学(実証研究)および行動経済学の知見を参照しつつ、保険料の設定や保険金の支払において連邦政府等が果たしている役割を検討した。そこで、令和5年度に実施する③では、上記の研究によって明らかとなったNFIPの現状と課題に関して、アメリカ保険法学における議論を参考にすることにより、NFIPの現状と課題に対応するための今後の制度論的な展望を明らかにすることを目的とする。もっとも、現時点のアメリカ学説においても、統一的な見解(方向性)が存在するわけではない。そのため、ここでは、様々な学説の相違点を詳細に分析・検討することを通じて、アメリカのNFIP研究に関する現在の到達点を明らかにすることを主たる目的として検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和5年度において予定していたアメリカでの調査・資料収集を実施することができなかった。令和6年度は繰越研究費を用いてアメリカでの調査・資料収集を行う予定である。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、アメリカでの調査・資料収集を通じて、これまでに行った研究の深化を図る予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 火災保険水災料率の細分化に関する議論の現況2024

    • 著者名/発表者名
      嘉村雄司
    • 雑誌名

      島大法学

      巻: 67巻1・2号 ページ: 37-57

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 火災保険における『水災条項』の検討―水災保険料率の地域別細分化に関する議論を中心として―2023

    • 著者名/発表者名
      嘉村雄司
    • 雑誌名

      2020年度河川基金助成事業研究成果報告書(助成番号2020-5211-020)

      巻: - ページ: 1-21

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 精神障害中の自殺2022

    • 著者名/発表者名
      嘉村雄司
    • 雑誌名

      事例研レポート

      巻: 352号 ページ: 15-27

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 火災保険における『水災条項』の検討―水災保険料率の地域別細分化に関する議論を中心として―2023

    • 著者名/発表者名
      嘉村雄司
    • 学会等名
      令和5年度河川基金研究成果発表会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] アメリカ洪水保険制度の歴史的検討――収用法理との関係を中心に――2023

    • 著者名/発表者名
      嘉村雄司
    • 学会等名
      日本保険学会令和5年度大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] アメリカ洪水保険制度と収用法理(taking doctrine)との関係2023

    • 著者名/発表者名
      嘉村雄司
    • 学会等名
      総合的水害対策法制研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 水害保険料率の地域差に関する議論の現況2023

    • 著者名/発表者名
      嘉村雄司
    • 学会等名
      総合的水害対策法制研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 精神障害中の自殺2022

    • 著者名/発表者名
      嘉村雄司
    • 学会等名
      保険事例研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 水害保険に関する問題意識の整理2021

    • 著者名/発表者名
      嘉村雄司
    • 学会等名
      洪水リスクに関する研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 地域社会の持続可能性を問う―山陰の暮らしを次世代につなげるために―(山陰研究ブックレット)2024

    • 著者名/発表者名
      藤本晴久=関耕平=毎熊浩一=飯野公央=田中輝美=宮本恭子=佐藤桃子=植木洋
    • 総ページ数
      171
    • 出版者
      今井書店
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 新版 商法総則・会社法総則2022

    • 著者名/発表者名
      畠田公明=前越俊之=嘉村雄司=後藤浩士
    • 総ページ数
      236
    • 出版者
      中央経済社
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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