研究課題/領域番号 |
21K01265
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05070:新領域法学関連
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
横島 善子 福島大学, 地域未来デザインセンター, 産学官連携教員 (60833952)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 新規性 / 特許 / ダブルトラック |
研究開始時の研究の概要 |
特許侵害訴訟において「特許無効の抗弁」で特許の有効性を争うことが可能となってから、約20年が経過した。特許侵害訴訟で特許の有効性が評価された判決及び、同一の特許権に関する無効審判(無効審判は特許庁で評価される)の審決も蓄積されてきている。 本研究は、侵害裁判所で特許の有効性が評価された事案に関して、侵害裁判所と特許庁とで有効性の評価が覆る「分岐点」を軸に、特許の有効性の重要な争点の一つである「新規性」「進歩性」の検討項目の「引用発明との相違点」に焦点をあてて、侵害裁判所の判決文と特許庁における審決文等に基づいて有効性の評価に係る個別具体的な審理過程を検証する。
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研究実績の概要 |
前年度に得られた、相違点の認定に差がでた原因に関する大まかな類型に基づいて、検討対象Bの精査・分類等を進め、検討対象Bに該当する案件のうち、およそ6割についての精査・分類を行った。これまで分類等を終えた案件の傾向としては、相違点の認定に差がでた原因として、特許発明もしくは引用発明の文言として明記されていない部分の解釈の差が、大きい、との印象を受けている。 また、特許庁と侵害裁判所で、厳密には相違点は同一とはいえないが、単なる表現上の違いにとどまり、実態としては相違点の認定に差がないといえそうな案件も散見された。この表現上の違いは、主に、侵害訴訟が当事者主義であるのに対し、特許庁では職権主義であることの影響が大きいとの印象を受けている。 最終年度となる今年度は、特許庁と侵害裁判所の判断の前後も含めて、未分類案件の分類と、さらなる精査・考察等を進めるほか、成果の公表をしていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
抽出作業の段階におけるミスがあったことに気づき、そのミスの修正に時間がかかったため。
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今後の研究の推進方策 |
未分類案件の分類等を完了し、さらなる精査・考察等を進めるほか、成果の公表をしていく。
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