研究課題/領域番号 |
21K01344
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 周 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (10579072)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 「一帯一路」構想(BRI) / 中国 / 中央アジア / 反テロ政策 / サイバーセキュリティ / エネルギー安全保障 / 経済安全保障 / 海洋安全保障 / 一帯一路 / 新疆 / テロ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「一帯一路」構想(BRI)の安全保障構想としての側面に着目し、中国政府がいかにして新疆ウイグル自治区の安定的統治を目指しているかを分析することを目的とする。この目的を達するための具体的な研究タスクとして、①理論的枠組みの作成・普遍化、②テロ問題の分析、③海洋安全保障の分析、④エネルギー安全保障の分析、⑤サイバーセキュリティの分析、の5つを設定し、国内外の研究協力者のサポートを得て研究の着実な遂行を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は「グローカリティ」という概念からなる理論的枠組みを用いて、「一帯一路」構想(BRI)の安全保障構想としての側面に着目し、中国政府がいかにして新疆ウイグル自治区の安定的統治を目指しているかを分析することを目的とする。三年間の研究を通じて結論は二点ある。第一に、中国政府の新疆をめぐる安全保障政策は「広域中央アジア」という地域概念と枠組みに沿って実施されてきた。第二に、安全保障構想としてのBRIを通じて、中国が新疆の安定を目指して取り組むテロ問題、サイバーセキュリティ、エネルギー安全保障、海洋安全保障の各課題には相互関連性が存在するため、これら諸課題を複合的に分析する視点が不可欠である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的独自性は、「グローカリティ」という概念からなる理論的枠組を用いて、安全保障構想としてのBRIが「テロ問題」、「サイバーセキュリティ」、「エネルギー安全保障」、「海洋安全保障」の各面から新疆の安定にもたらす影響を分析する点にある。加えて本研究の創造性(学術的・社会的な波及効果)は、この理論的枠組みは学問分野・地域を超えて一般化可能と考えるため、本研究によって得られる知見は様々に比較・応用が可能な点にある。
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