研究課題/領域番号 |
21K01347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中嶋 啓雄 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 教授 (30294169)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 文化的ヘゲモニー / 外交史・国際関係史 / トランスナショナルヒストリー / アジア・太平洋 |
研究開始時の研究の概要 |
20世紀半ばのアジア・太平洋地域における英米ヘゲモニー(覇権)秩序からアメリカ合衆国のヘゲモニー秩序への移行は従来、考えられていたより漸進的に進行したことが、いくつかの先行研究で明らかになりつつある。しかしながら、その実態は未だ十分に解明されているとは言いがたい。とりわけ文化的ヘゲモニーの推移については、本格的な実証研究が待たれる状況である。 そうしたなかで本研究では、日米文化関係に加えて、英連邦に属しながらも戦後、アメリカの影響力が高まったオーストラリア、カナダとアメリカとの文化関係を実証的に考察することによって、英米ヘゲモニーからアメリカ・ヘゲモニーへの移行の実態を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究課題に関連する二度の国際ワークショップを踏まえて、"Japanese Americanists in the Japanese Empire and after its demise: With special reference to their German counterparts and the Third Reich"と題した論文を英語で執筆し、現在、同僚が編者を務めるかたちで、アメリカ合衆国の大学出版会等からの刊行に向けて、準備している。 また、関連するテーマの英文書籍の共訳を二つ、同時並行的に進めた。一つはグローバル・ヒストリーとしてのアメリカ帝国史、もう一つはアメリカ合衆国と東アジアの間のトランスナショナルな思想史である。後者は自らが監訳者になることにもなっており、アメリカ合衆国のヘゲモニー(覇権)、とりわけ文化的・知的ヘゲモニーに関連して、本研究課題を遂行する上でもいくつかの重要な知見を得た。 海外の図書館・文書館等に調査に出かけることはできなかったため、アメリカ合衆国以外の外国、具体的にはオーストラリアやカナダの一次史料は未だ不足している。しかしながら、国立国会図書館憲政資料室には二度足を運び、松本重治関係文書等を閲覧・収集できたため、国内の一次史料についてはある程度、揃ってきたものと思われる。 最先端の研究書や学術論文も継続的に収集の上、本研究課題に特に関連する部分を中心に読み込んだ。20世紀アメリカの三大財団であるカーネギー、ロックフェラー、フォードそれぞれの選好については、こうした二次文献も参考にしつつ、考察を深めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度、アメリカ合衆国の図書館・文書館で収集した一次史料を閲読しつつ、国内での資料収集に重きを置いた結果、海外の図書館・文書館等に資料調査のため出張し、本研究課題に関連する一次史料を収集することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
海外の図書館・文書館等に資料調査のために出張し、関連する一次史料を収集し、既に一部収集したアメリカ合衆国や日本の一次史料と照合しつつ、同様に収集した本研究課題に関する最先端の研究書や学術論文を読み込みつつ、研究を推進する。
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