研究課題/領域番号 |
21K01363
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
|
研究機関 | 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
研究代表者 |
山岡 加奈子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター グローバル研究グループ, 研究グループ長代理 (90466061)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | キューバ / 対外政策 / ベトナム / 戦略的ヘッジング / ソフト・バランシング / ヘッジ戦略 / 一党体制 / キューバ外交 / ベトナム外交 / ヘッジ論 |
研究開始時の研究の概要 |
キューバとベトナムは共産党一党体制を長期にわたって継続してきた。本研究では、両国の外交政策が体制存続要因の一つとして重要と考える。とくに中国とロシアの国際政治での地位の向上に伴い、キューバとベトナムが複数の大国の間で関係を緊密にしたり疎遠にしたりしながらバランスをとり(ヘッジ論)、どの大国の側につくかを明確にしないことで生存を図っていることを示す。
|
研究実績の概要 |
今年度は、キューバの対外政策および国際関係の理論面での文献調査、および国内の学会において最新の研究動向をフォローすることに努めた。具体的には、社会構築論の理論が適用可能かを検討し、キューバの米国への移民の近年の激増が両国関係に与える影響と、キューバ政府側のヘッジング戦略の一環としての移民政策を検討した。 また、米中対立の深化と中国経済の減速がキューバにおける米国と中国のプレゼンスの変化をもたらしたかどうか、ロシアや中国以外の新興国との関係強化について、二次資料を中心に検討した。 また日本国際政治学会大会に出席し、とくに米国とキューバの関係に関し、国内情勢と政府の対外政策との関連、および国際機関や地域機関と国家主権との関係などについて最新の研究動向を学ぶことができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本務の業務多忙により、とくにベトナムの対外政策に関する分析が遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
ベトナムでの調査を2回行って、資料収集と現地での聞き取り調査を行う。またキューバの移民政策とその効果について調査することで、戦略的ヘッジング理論の拡張を試みる。その後成果の執筆を行う。
|