研究課題/領域番号 |
21K01388
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
横尾 昌紀 岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (30335575)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | カオス / 世代重複モデル / 技術選択 / 中間所得の罠 / 外部性 / 準周期変動 / 景気循環 / 内生的経済変動 / 非線形 / nonlinearity / chaos / technology choice / business cycle / 非線形経済動学 / 非線形性 / 経済動学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,経済システムを数理モデル化し,そこに内在する非線形性から生み出される自律的な変動メカニズムを,数理科学分野の力学系理論における先端的知見を援用しながら分析する.とりわけ,区分線形性や区分的滑らかさなどの性質を活用して,本来分析が難しい非線形の経済システムの解析を試み,内生的な景気循環や成長循環などの経済変動現象の発生機構を明らかにする.
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研究実績の概要 |
2023年には以下の共同論文を査読付き国際学術雑誌に発表した. "Technology Choice, Externalities in Production, and a Chaotic Middle-Income Trap," (with Takao Asano and Akihisa Shibata), Journal of Economics (2023)
この論文では,外部性がある世代重複モデルの設定において,資本家が生産活動の前に複数あるCobb-Douglas型生産技術から最適なものを選択するとき,「中間所得の罠」と呼ばれる状況においてカオス的変動がみられることを理論的に示した.技術選択が循環的変動を生み出すことは既存研究(Umezuki and Yokoo 2019)で知られていたが,本稿では特に外部性の存在が変動のカオス性を誘発することを示したことが重要である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
論文を査読付き学術誌に発表できたので,期待通りのよいペースで研究成果を得られたといってよいのではないかと思われる.
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今後の研究の推進方策 |
現在と同様のペースで非線形経済動学に関する研究を進める.特に今後はバブルの発生と崩壊の循環的変動の研究を非線形動学の観点から進める予定である.
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