研究課題/領域番号 |
21K01400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
堀 健夫 東京工業大学, 工学院, 准教授 (80547513)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 資産バブル / シンプルモデル / 経済成長 / 総需要 / ゼロ金利 / ラムゼーモデル / 失業 / 財政・金融政策 |
研究開始時の研究の概要 |
多くの日本人にとって「バブル」という言葉はなじみのある用語で、資産バブルの研究は(マクロ)経済学において中心的位置を占めていると考えているかもしれない。しかし実際には、資産バブルの理論は必ずしもマクロ経済学の中心的研究テーマとなっていない。その理由の一つとして、既存のバブルの理論モデルが標準的なマクロ経済学モデルとは少し違っていることが挙げられる。本研究では、多くの経済学研究者になじみのある教科書的なマクロ経済学の枠組みに近いモデルを用いてバブルを分析する。バブルの発生・崩壊が失業や倒産に与える影響を考慮し、バブル崩壊の影響を緩和する政策を検討する。
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研究実績の概要 |
2022年度は、論文 Asset Bubbles, Entrepreneurial Risks, and Economic Growth を査読付きの国際的学術誌Journal of Economic Theoryに投稿した。この論文はRyonghun Im氏(関西学院大学)との共同研究である。2023年3月現在、Journal of Economic Theory誌から条件付き受理(conditional accept)の通知を受けており、順調に研究は進んでいると言える。この論文では、教科書的なマクロ経済学のモデルに一つのパラメータを加えるだけで資産バブルが発生することを示した。また、その資産バブルは経済成長を促進することも示した。同時に、バブル崩壊が経済にどのような影響を与えるかを分析した。 この他の研究として、既存の論文ではモデルの外から与えられるバブル崩壊を、モデルで内生的に説明する研究に着手した。こちらはRyonghun Im氏(関西学院大学)と荒戸寛樹氏(都立大学)との共同研究になる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理論経済学の学術誌Journal of Economic Theoryに投稿した、論文 Asset Bubbles, Entrepreneurial Risks, and Economic Growthが条件付き受理(conditional accept)となっている。Journal of Economic Theory誌は理論経済学の分野で最も評価の高い学術誌であり、順調に研究が進んでいると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は第一に上で述べた論文 Asset Bubbles, Entrepreneurial Risks, and Economic Growth の以下の拡張論文を完成させ、査読付きの国際的学術誌へ投稿する。 Takeo Hori and Ryonghun Im. "Asset Bubbles and Aggregate Demand" (研究代表者のホームページ https://sites.google.com/view/takeohori からダウン ロード可能) また、こちらもうえで触れているが、バブルの崩壊を内生的に説明するモデルの分析をおこない論文にまとめ査読付きの国際的学術誌へ投稿をめざす。
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