研究課題/領域番号 |
21K01407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
上代 雄介 関東学院大学, 経済学部, 准教授 (70588201)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | コア / 情報の非対称性 / 協力ゲーム / インセンティブ両立性 |
研究開始時の研究の概要 |
協力ゲームの解概念の一つであり、配分ルールの安定性を記述する「コア」が、情報が非対称な場合にどのような性質をもつのか分析する。特に、交換経済や環境問題において、情報が非対称な場合のコアがどのような特徴を持つのか考察する。 特に、多人数の交換経済モデルにおけるコアが、プレイヤーの中で重要な情報を持つ者の数が少数の場合と多数の場合でどのような違いがあるのか分析する。また、環境問題におけるプレイヤーの協力行動について、情報の非対称性がコアの配分ルールにどのような違いをもたらすのか考察する。
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研究実績の概要 |
本研究では、複数のプレイヤーの持つ情報が同じでない、すなわち情報が非対称なときのプレイヤーの協力行動について、協力ゲーム理論の枠組みを用いて考察する。特に、協力ゲームの解概念の一つであり、配分ルールの安定性を記述する「コア」が、情報が非対称な場合にどのような性質をもつのか分析する。 当研究課題に関連して、本年度は主に以下の研究に従事した。 (1)本研究に関連して、前年度に作成したワーキングペーパー(Kamishiro, Vohra and Serrano (2021))の改訂を行った。本論文では、「コア」が、提案したメカニズムにおける非協力ゲームの解によって遂行可能かどうかを考察している。特に、非協力ゲームの均衡概念として完全ベイジアン均衡を用いた場合、過去の先行研究において提案されてきたコアが遂行可能かどうかを検証し、いくつかの結果を得ているが、その主張をより理解してもらいやすくするために例を加えたり、証明を書き直したりした。また、本メカニズムの遂行に関連して、ワーキングペーパーで情報が非対称な場合のコアとして新しい概念を提案しているが、その概念の説明の改訂を行った。 (2)プレイヤーの持つ情報が非対称な場合、より多くの情報を持つプレイヤーが情報を共有することによって、各プレイヤーの得られる利得が大きくなる可能性がある。この状況を協力ゲームの枠組みとしてとらえることを考え、定式化した。また、その協力ゲームおよびその解がどのような性質を持つか分析を始めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度にBrown大学のRoberto Serrano教授、Rajiv Vohra教授との共同研究をまとめたワーキングペーパーを改訂し、学会で報告することができた。 また、情報の共有を協力ゲームで分析する問題については定式化まで完了しており、具体的な結果をまとめるのはこれからである。
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今後の研究の推進方策 |
作成したワーキングペーパーについては、まとまり次第、学術雑誌に投稿したい。 また、情報が非対称な場合の情報共有を協力ゲームで分析する問題は、いくつかの定理と例を用いてまとめる。
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