研究課題/領域番号 |
21K01409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07020:経済学説および経済思想関連
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研究機関 | 小樽商科大学 |
研究代表者 |
江頭 進 小樽商科大学, 商学部, 副学長 (80292077)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Alfred Lotka / Paul Samuelson / Alfred Marshall / Evolutionism / Evolutionary Ecnomics / 進化論 / 近代経済学 / Lotka-Volterra方程式 / A;fred Lotka / 経済生物学 / ロツカ-ヴォルテッラモデル / 力学系 / 進化経済学 / Alred Rotka / Vito Volterra / 1920年代 / 生態系 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,力学により基礎づけられている現代経済学の中に生物学的基礎があることを明らかにして,経済学の新たな可能性を示すことを目的としている。これまで,19世紀初頭から20世紀初頭までの経済学と進化論の関係を明らかにしており,本研究はこれらの研究の続きにあるものである。
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研究成果の概要 |
本研究では、生物学と熱力学を中心とする物理学という観点から経済学の黎明期を再整理し、生態系の熱力学的な表現を追求したロトカの研究の経済学市場の意義を明らかにした。本研究計画では,日本ではあまり注目されていないロトカの生涯と研究の内容を整理し、Lotka-Volterra方程式が生まれた背景を考察した。 ロトカとサミュエルソンの関係自体はこれまでも取り扱われていたが、進化論の新古典派の中での解消という点においては、Hirshlifer(1977)を除くとほとんど取り扱われていない。本研究では、18世紀以来の経済学の中での進化論の取り扱いの一つの分岐点として、この問題を取り扱った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近年の進化経済学的アプローチが、突然現れたものではなく主流派経済学とほぼ同時期に、社会経済現象への科学的アプローチの一つとして生まれたことを示すためのプロジェクトの一部である。研究代表者はこれまでも、ドイツ、オーストリア、イギリスでの進化論と経済学の関係を通史的に研究してきたが、本研究では20世紀初頭に経済学の中心がアメリカに移る直前に起きた経済学と進化論の関係の転換点に注目したものである。 この研究により、経済学の開発目的、あるいは現在の主流派経済学の代替案を考える場合に、明確なアイディアを提供することにつながっている。
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