研究課題/領域番号 |
21K01480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
砂川 武貴 一橋大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (10747223)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 金融政策 / ゼロ金利政策 / フォワードガイダンス / 数値計算 / ゼロ金利制約 / マクロ経済学 |
研究開始時の研究の概要 |
中央銀行は、経済の安定化を目的として将来の政策に関する情報を発信することがある。これは「フォワード・ガイダンス」と呼ばれる。本研究では、どのようなときにフォワード・ガイダンスが経済に対するショックを緩和する効果を持つのか、規範的および実証的な観点から分析を行う。
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研究実績の概要 |
2022年度は、引き続き、研究実施計画にもとづき以下の3つの研究を進めた。 (1)フォワードガイダンスの維持可能性について分析したCredible Forward Guidance (joint with Quentin Batista and Taisuke Nakata)については、Journal of Economic Dynamics and Control誌から改訂要求を受けて、いくつかの追加分析を行い、論文を全面的に改訂した上で再投稿を行った。 (2)フォワードガイダンスを金融政策ルールの形に定式化して中規模ニューケインジアンモデルに取り入れパラメータの推定を試みて、"Forward Guidance as a Monetary Policy Rule" (joint with Mitsuru Katagiri)としてまとめた。この研究の進捗を、2022年6月のInternational Conference on Econometrics and Statistics (EcoSta 2022)にて発表した。 (3)HANKモデルにおけるフォワードガイダンスの分析については、HANKモデルにおける財政乗数と標準的なRANKモデルにおける財政乗数を比較し、HANKモデルの方が財政乗数が大きくなること、財政乗数の大きさは金融政策ルールの慣性のパラメータで表されるフォワードガイダンスの度合いに依存することが数値計算の結果から明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
(2)については、当初使っていた尤度計算のための手法 (Inversion Filter)に問題があることが分かり、その問題点について、"A Note on Conditional Equivalence of Inversion Filter and Kalman filter in Estimating DSGE Models" (joint with Hiroyuki Kubota)としてまとめた。 (3)についてはやや分析が遅れているが、2023年度末までに学会やセミナーなどでの発表を目指す。
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今後の研究の推進方策 |
(2)に関して、中規模モデルの推定については今後はParticle Filterなど別の非線形フィルターを用いて進めていく。 (3)に関しては、財政の再分配が異なる場合の財政乗数の違いなどをまとめたり、簡単な2期間モデルなどを用いて直感的な説明を行うことを進めていく。
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