研究課題/領域番号 |
21K01484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
柳川 隆 摂南大学, 経済学部, 教授 (60247616)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 新卸売モデル / 卸売モデル / 委託モデル / 再販モデル / 代理モデル / 最恵顧客条項 / 代理店モデル / プラットフォーム |
研究開始時の研究の概要 |
垂直的な取引において、流通企業が強大になり、メーカーに対して卸売価格を決めることができるようになる「新卸売モデル」が市場にもたらす影響とともに、垂直的取引制限である最恵顧客条項や再販売価格維持のもたらす影響について分析する。伝統的な卸売モデルや代理店モデルと同様に間接ネットワーク効果を有さない従来型のリアルな流通部門の強大化を反映するモデルと、近年のプラットフォーム・ビジネスの特徴である間接ネットワーク効果を取り入れたモデルとに分けて分析する。
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研究実績の概要 |
本年度の研究成果としては、第1に、新卸売モデルの構築について、卸売モデルや委託モデル、再販モデルとの間に関する、卸売価格や販売手数料、小売価格、製造業者利潤、小売業者利潤を比較する論文を完成した。この中で、新たに卸売モデルと委託モデルの比較の結果が需要関数の性質に依存することを見出した。この成果は日本語の書籍の1章として刊行することとした。現在再校を終え、近日中に出版される。第2に、代理モデルから新卸売モデルへの移行についての英語論文を完成し、現在投稿中である。第3に、代理モデルと新卸売モデルの比較に、新たに最恵顧客条項を導入し、代理モデルへの競争政策による介入のインプリケーションに関する研究を行った。本論文の骨子はおおむね完成した。以上の研究は、共著者(李月氏)と共同で行ったものであり、冬期に6週間招聘して集中的に共同研究したほか、メール等で意見交換をして実施したものである。第4に、関連する研究として、電力市場自由化で既存電力会社が安価な電源を保有することの競争への影響と、当局による市場介入の可能性として、当該電源を安価に新規参入者に利用させることと、当該電源を公的に所有することの二つの可能性の経済厚生への比較を行った。結論として、公的供給のほうが望ましいが、供給制約がある場合には結論が逆転することを示した。また既存電力会社が安価な電源の私的供給を公的供給より望む条件を導出した。本研究は、生田祐介氏との共同研究で、Ownership structure of nuclear power plants for fair competition and efficiency: private low-cost access versus public ownershipと題する論文がInternational Journal of Economic Policy Studies (2022年12月)に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の第1ステップである新卸売モデルの構築は、当初想定していたより豊かな分析結果を得ることができた。第2ステップである最恵顧客条項に関する研究はほぼ完成した。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果を論文として刊行することを第1の目標とする。その後、次のステップとして、研究の新たな発展の方向を目指して、新卸売モデルにネットワーク効果を導入する研究にチャレンジしていく。
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