研究課題/領域番号 |
21K01518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 立教大学 (2023) 大阪経済法科大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
劉 ブン 立教大学, グローバル教育センター, 特任准教授 (50825429)
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研究分担者 |
阿部 茂行 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, 研究戦略センター, 参与 (60140076)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高齢者の貯蓄と仕事の実態 / 外国人介護人材の受け入れ / ソサイエティ5.0 / 韓国 / タイ / アメリカ / カナダ / マレーシア / 外国人介護人材 / 技能実習制度の見直し / 中高年齢者活用 / 音声認識システム / 少子高齢化 / COVID-19 |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19下で経済連携協定による外国人介護福祉士候補者の受入が困難を極めているが、介護現場における労働力不足に対処するためには、外国人労働者の活用が不可欠である。 本研究では、将来に渡って外国人介護福祉士候補者の受入を安定的に継続するために、解決を要する課題は何かを明らかにするとともに、介護福祉士候補者の送出国の状況と、受入国の課題を考察し、日本の実情に照らし、老人福祉・介護事業における中高年齢者活用のあり方についても検討する。加えて、言葉や文化の壁に対して、音声認識システムの利用の可能性について、外国人介護福祉士、受入施設の意向を探り、政府がこの点の規制緩和を進める際の問題点を検討する。
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研究実績の概要 |
研究協力者(阿部茂行)が代表を務める(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構の「ソサイエティ5.0に向けた制度設計-兵庫県の政策課題-」プロジェクト(R1年4月-R3年3月(3ヵ年))とともに共同で調査を進めた報告書が刊行された。阿部は当該プロジェクトの統括者として序章、第7章「高齢者の貯蓄と仕事の実態-「中高年者縦断調査」から分かること-」、終章を、劉は第6章「外国人介護人材の受け入れに関するCOVID-19下の現状と課題-音声認識システムの利用や中高年齢者活用のあり方を踏まえて-」をそれぞれ執筆した。 日本国内では、特別養護老人ホーム六甲の館(期間:2023年9月4日、劉)にて外国人介護人材受入れの現状、「音声認識システム」利用の可能性、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う変化、中高年齢者の活用などについてインタビュー調査を行った。 海外は、①韓国(2023年10月21日~22日、2023 EAEA International Conferenceに出席(討論者、座長) 於ソウル国立大学、阿部)、②タイ(2023年11月28日~12月5日、外国人介護労働者に関する調査、阿部)、③アメリカ(2023年6月30日、シリコンバレーの老人ホーム、2024年3月7日~9日、JAA邦人・日系人高齢者問題協議会およびSenior Planet(高齢者対象教育施設)でのインタビュー調査、劉)、④マレーシア(2023年11月23日、Universiti Putra Malaysiaの教授へのエージングテクノロジーに関するヒアリング調査、劉)、⑤カナダ(9月5日~16日、Baycrest病院およびエージングイノベーション施設CABHIでの調査、阿久津)⑥カナダ(2024年3月1日、4日、高齢者住宅にて入居者/フィリピン人介助者インタビュー調査、劉)にて情報収集や現地調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍では難しかった海外や高齢施設における調査が可能となり、情報収集や現地調査を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
R5年度に行った国内外の調査にて得た知見や情報をそれぞれの研究者がとりまとめる。 未着手である外国人介護人材の送出国であるフィリピンの状況についてフィールド調査を実施予定である。 産休・育休による中断、コロナ禍当時の影響により、R7年度まで研究期間を延長し、最終報告書を取りまとめる予定である。
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