研究課題/領域番号 |
21K01548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
菅原 慎矢 東京理科大学, 経営学部ビジネスエコノミクス学科, 准教授 (30711379)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 介護保険 / レセプトデータ / 医療経済学 / 計量経済学 / 医療経済 / 医療・介護費 |
研究開始時の研究の概要 |
医療・介護の境界が曖昧になりつつある現在、両者を統合的に扱う視点が必要になってきている。しかし、介護保険、医療保険に関してはそれぞれのレセプトデータが存在し、連結が出来ない状況であったため、介護・医療を包括する研究は難しかった。 しかし、2020 年 10 月から、介護保険と医療保険を連結した介護DB-NDB連結レセプトデータが提供されることとなった。本研究ではこの新しいデータを利用し、申請者がこれまで行ってきた介護レセプトを利用した分析を拡張し、医療・介護をまたいだ研究課題についての分析を行う。
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研究実績の概要 |
2023年度は、下記のように3つの研究が進行させ、第一の研究については学術論文を完成させた。 第一に、高崎経済大学の石原庸博氏、京都大学の國澤進氏・後藤悦氏・今中雄一氏との共同研究“A panel vector autoregression analysis for dynamics of health and multiple inputs”がHealth Economics誌に受理され、2024年の 33巻4号, 748-763ページにおいて発表された。これは、日本のある市から提供を受けた医療・介護レセプトデータを利用し、動学パネル分析の手法であるパネルベクトル自己回帰法を用いて医療費・介護費の長期的な相互依存関係を分析したものである。 第二に、東京大学の飯塚敏晃氏との共同研究“Preventive Long-Term Care Service: Evidence from Japan”を医療経済学会において学会発表した後、第一校を完成させた¥、英文査読誌に投稿している。本研究では、介護DBを利用した研究を進めている。本研究では、ファジーな回帰不連続デザイン法を用いて、介護予防サービスの効果を分析している。 第三に、日本大学中村二朗氏との共同研究で、高齢者の居住環境や子供世帯との同別居状況について、中高年者縦断調査・成年者縦断調査・国民生活基礎調査を用いた分析をしている。本研究については、2024年度中に学会発表を行った後、2024年度中に執筆予定の和書の一章分とすることを計画している。本研究に関連して厚生労働省の縦断調査に関するワーキンググループに参画しており、2025年度以降の中高年者縦断調査に追加すべき変数などを決定し、こうした調査をより充実させるという社会的課題を担っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高崎経済大学の石原庸博氏、京都大学の國澤進氏・後藤悦氏・今中雄一氏との共同研究については、英語査読付きジャーナルに受理され、“A panel vector autoregression analysis for dynamics of health and multiple inputs”として学術論文が完成した。 東京大学の飯塚敏晃氏との共同研究については、すでに第一校が完成し、投稿を行っている段階である。今後は学術雑誌からの返答を待ち、リバイズ作業を行っていく。 日本大学の中村二朗氏との共同研究については、分析が終了し、準備稿がほぼ完成している。今年中に統計関連学会連合大会での発表を行う予定である。また、今年度中に執筆予定の和書の一章分として発表する予定である。また厚生労働省の縦断調査に関するワーキンググループに参画することになったため、ミーティング等に出席し、当該データの充実による研究環境整備につとめる。 第一の研究に関して、比較的査読に時間がかかることの多い経済学分野で、研究期間内に論文発表まで終了したことは順調な成果であると言える。また第二の研究に関しても論文投稿段階まで進行しており、近い将来の学術論文出版が可能であると思われる。こうした点で、進行状況は順調に推移していると言うことが可能である。
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今後の研究の推進方策 |
高崎経済大学の石原庸博氏、京都大学の國澤進氏・後藤悦氏・今中雄一氏との共同研究については、英語査読付きジャーナルに受理され、“A panel vector autoregression analysis for dynamics of health and multiple inputs”として学術論文が完成した。 東京大学の飯塚敏晃氏との共同研究については、すでに第一校が完成し、投稿を行っている段階である。今後は学術雑誌からの返答を待ち、リバイズ作業を行っていく。 日本大学の中村二朗氏との共同研究については、分析が終了し、準備稿がほぼ完成している。今年中に統計関連学会連合大会での発表を行う予定である。また、今年度中に執筆予定の和書の一章分として発表する予定である。また厚生労働省の縦断調査に関するワーキンググループに参画することになったため、ミーティング等に出席し、当該データの充実による研究環境整備につとめる。 第一の研究に関して、比較的査読に時間がかかることの多い経済学分野で、研究期間内に論文発表まで終了したことは順調な成果であると言える。また第二の研究に関しても論文投稿段階まで進行しており、近い将来の学術論文出版が可能であると思われる。こうした点で、進行状況は順調に推移していると言うことが可能である。
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