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近代中国における「銀行家」の国際的展開ー宣教・経済人脈・国際銀行業務の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 21K01605
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07070:経済史関連
研究機関成城大学

研究代表者

林 幸司  成城大学, 経済学部, 教授 (30612775)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード宣教ミッション / 銀行家 / 高等商業教育 / 経済人脈 / 国際銀行 / 中国
研究開始時の研究の概要

19世紀後半以降、アジアではヨーロッパ諸国を中心とする帝国主義体制のもと、経済制度など様々な仕組みが形成されていた。こうした仕組みは、英米系宣教ミッションの高等教育事業によって中国にも伝えられた。このような中で、黎明期にあった中国の近代銀行業界では、英米系ミッションスクールにおいてグローバルスタンダードを背景として養成された人材が、「銀行家(Banker)」として活躍することとなる。そしてこれら「銀行家」たちは、国際的取引を通じて、中国経済と世界経済を接合する役割を果たしていく。本研究は、近代中国における「銀行家」の展開過程を、宣教・経済人脈・国際銀行業務の視点から検討することを目的とする。

研究実績の概要

19世紀後半以降、アジアではヨーロッパ諸国を中心とする帝国主義体制のもと、これを裏付ける様々な仕組み(教育・経済制度など)が形成されていた。こうした仕組みは、英米系宣教ミッションの高等教育事業活動によって中国にも伝えられた。このような中で、第一次世界大戦後の中国の沿海都市部では、黎明期にあった近代株式銀行が大きな成長をとげた。これら銀行業界では、英米系ミッションスクールの高等教育に基づくグローバルスタンダードを背景として養成された人材が、「銀行家(Banker)」として活躍することとなる。そして、新たな経済制度を操る「銀行家」たちは、国際的取引を通じて、中国経済と世界経済を接合する役割を果たしていくこととなるのである。本研究は、近代中国における「銀行家」の展開過程を、宣教ミッション・経済人脈形成・国際銀行の視点から検討することを目的とする。
研究課題として、(1)アメリカメソディスト監督教会ミッションおよびイギリス国教会伝道協会(CMS)との関わりを含め、アメリカにとどまらない国際的な広がりを検討すること、(2)近代中国における銀行業界と高等教育の関わりを総合的に検討すること、 (3)銀行業務および銀行経営の実際と結びつけながら解明すること、などが想定されている。本年度も、新型コロナウイルス感染症の影響およびその他の事情により、海外資料調査を実施することができなかった。このため、前年度に引き続き、上記(1)の問題意識に沿って、①イギリス国教会伝道教会関連資料の閲覧と整理、②中国におけるアメリカ系学会誌の閲覧と整理を中心として、研究をすすめた。これら研究の成果については、目下学術論文の執筆を準備しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度も新型コロナウイルス感染症の影響およびその他の事情により、海外資料調査を実施することができなかった。このため、研究代表者所属先に所蔵されているイギリス国教会伝道教会関連資料データベースを利用した資料閲覧整理、中国におけるアメリカ系学会誌の閲覧と整理を進めた。これら研究の成果については、目下学術論文の執筆を準備しているところであるが、本研究課題の進捗状況はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

本年度も引き続き、イギリス国教会伝道教会関連資料データベースの資料閲覧整理や、日本国内高等商業教育関連資料の整理などを進めていく。また、可能であれば、海外資料調査を実施していきたい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 3件) 図書 (2件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] The Chinese Social and Political Science Review 目録(中)2022

    • 著者名/発表者名
      林 幸司
    • 雑誌名

      成城大学経済研究

      巻: 237 ページ: 67-85

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 聖公会系ミッションスクールと経済学部設置ー桃山学院所蔵史料をもとに2022

    • 著者名/発表者名
      林 幸司
    • 雑誌名

      成城大学経済研究

      巻: 236 ページ: 177-196

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] Chinese Social and Political Science Review 目録(上)2021

    • 著者名/発表者名
      林 幸司
    • 雑誌名

      成城大学経済研究

      巻: 233 ページ: 109-133

    • NAID

      120007149144

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [図書] Studies on the Chinese Economy during the Mao Era.2023

    • 著者名/発表者名
      NAKAGANE Katsuji (eds), HAYASHI Koji
    • 総ページ数
      261
    • 出版者
      Springer Nature
    • ISBN
      9789811954108
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 毛沢東時代の経済 : 改革開放の源流をさぐる2021

    • 著者名/発表者名
      中兼和津次編著、林幸司他著
    • 総ページ数
      312
    • 出版者
      名古屋大学出版会
    • ISBN
      9784815810313
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [備考] researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/hayashi_xs

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] research map

    • URL

      https://researchmap.jp/hayashi_xs

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] リサーチマップ

    • URL

      https://researchmap.jp/hayashi_xs

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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