研究課題/領域番号 |
21K01633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 青森中央学院大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 資源の解剖学的分析 / 企業家の心理的側面 / 相互補完関係 / 個々のアプローチの限界の克服 / 制約 / 制約対応 / 制約への対応 |
研究開始時の研究の概要 |
東日本大震災や新型コロナウイルスなど予測不可能な出来事が起こる度に、多くの企業が活動を効果的に機能することができず、倒産や失業などが大規模に起きてしまう。 本研究は、申請者がこれまでの研究で提唱した資源の解剖学的視点に、新たに心理学研究に基づく企業家の心理的側面の考察を加え、これらのアプローチの相互補完関係に基づき、予測不可能な出来事により制約される中で、いかに消極的感情の芽生えや拡大を防ぎ、積極的感情を持ち、制約を乗り越えられるのかという過程を考察する。研究成果をもとに、企業家にとどまらず、様々な現場の関係者が制約や災害、予測不可能な出来事により一層対応していくための助言をしていく。
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研究実績の概要 |
Margolis & Paul (2021)は、経営者は逆境に対する考え方に責任を持つことで、自分自身とチームに高いレベルのレジリエンスを構築できると主張した。回復力のある経営者は、逆境が始まった後、原因志向から対応志向に移行する。 Margolis & Paul (2021)は、逆境の中で対応志向に行動を移すために持つ4つのレンズを特定した。①コントロール: 逆境が発生した時、その逆境の全ての原因 (制御できないものも含む) を特定しようとするのではなく、何が改善できるのかを検討する。②影響: 自分自身または他の人に問題の起因を追求しようとする代わりに、自分の行動がどのようなプラスの影響をもたらすかを集中的に検討する。③広さ: この逆境が自らの人生のあらゆる側面に悪影響を長く与えることを心配せず、その逆境の根底にある原因は特定のものであり、封じ込めることができると推定する。④ 期間:この出来事の根底にある原因は永続的なものか、それとも一時的なものかを追求するよりも、今すぐ問題に対処するにはどうすればよいのかを検討する。 Clough et al. (2002)も、精神的な強さのある企業家の特徴について論じた。① 献身:困難が生じても追求や活動に深く関与する。②コントロール: 不安を抑え、結果を決定することができると考え、行動する。③挑戦:困難を自己成長の機会と見なす。④自信: 挫折に対処し、成功を収める自分の能力に対する自信を高く持つ。 本研究は更に逆境の中での問題解決の事例を調査した。制約を克服できた企業家が、上記の特徴をも持つが、資源を細分化し、有力な構成要素や未活用の要素の新たな活用方法を構築し、そして、制約の悪影響を効果的に緩和できた工夫も考察できた。 これらの特徴で、企業家は、制約の中においても積極的感情が芽生え、課題解決に取り組むことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者は計画的に資源の分析方法及び企業家の心理的側面に関する理論を確認し、企業家活動の事例を調査した。それを踏まえ、資源の認知、活用方法と積極的感情の関係性を考察できた。
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今後の研究の推進方策 |
資源の解剖学的分析と心理的側面の相互補完関係に基づき、いかに制約や消極的感情に苦しむ時間を短縮し、積極的感情を芽生え、制約の解消をより加速化していけるのかの過程を考察していく。また、既に起こった制約への対応だけでなく、今後の予測不可能な出来事に備え、いかに企業家個人レベルにとどまらず、今後の災害への予防のために組織レベルまでいかに浸透させていくのかを考察していく。
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