研究課題/領域番号 |
21K01646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
船岡 健太 九州産業大学, 商学部, 教授 (30615357)
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研究分担者 |
姚 智華 北九州市立大学, 経済学部, 講師 (00908147)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 新規株式公開 / IPO / 主幹事証券会社 / 地方銀行系証券会社 / アンダープライシング / ファミリー企業 / 地方企業 / 福岡プロ・マーケット / 企業の成長性 / 過小値付け / 成長要因 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地方における新規公開企業の成長要因について明らかにすることを目的としている。地域経済の活性化に寄与する地方の成長力の高い新規公開企業は、どのような特徴を有しているのかについて実証的に分析を行い、地方における成長企業の輩出に関して有効なインプリケーションを提示したいと考えている。
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研究実績の概要 |
船岡健太・姚智華「九州の地方銀行におけるIPO支援の状況」証券経済学会九州部会(2023年12月2日、福岡大学)では、船岡・姚 (2023) 「地方銀行の証券子会社によるIPO支援 -九州FG証券のチャレンジを事例として-」『証券レビュー』第62巻第10号に新しいトピックを加えた内容について報告を行った。新しいトピックとしては、九州の地方銀行が実施するIPO支援が、福岡証券取引所が2024年度後半に開設を予定しているプロ投資家向け株式市場である「福岡プロ・マーケット」における新規公開企業とどのように結びつくのかなどについて言及を行った。
Funaoka, Kenta and Yao, Zhihua 「Determinants of Family Firm IPO Underpricing: Evidence from Japan」International Conference on Corporate Finance and Financial Risk Management(2024年3月26日 於 香港 Harbour Plaza)では、新規公開時におけるファミリー企業のアンダープライシングの決定要因について報告を行った。主要な実証結果は以下のとおりである。①ファミリー企業において創業者が代表者である場合にアンダープライシングの水準が低減する。②ファミリー企業における経営者の保有比率(資産管理会社含む)と社外取締役の比率の交差項がアンダープライシングに負の影響をおよぼす。③ファミリー企業と非ファミリー企業におけるエージェンシーコストの差は確認できない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学会報告において、地方企業の新規株式公開を促進させるプレイヤーとして期待される地方銀行系証券会社のIPO支援の内容が、福岡証券取引所が2024年度後半に開設を予定している「福岡プロ・マーケット」における新規株式公開にどのような結びつくのかに関する議論を整理することができた。この議論の整理に関しては、地方における新規公開企業の輩出に着目する実証研究のリサーチデザインの構築の寄与するものであると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後においては、学会報告において得たアドバイス・コメントをもとに、研究の進展に取り組む予定である。引き続き、議論および検討を重ね、研究の精度を高めていきたいと考えている。
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