研究課題/領域番号 |
21K01648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桑嶋 健一 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 准教授 (50313086)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | プロセス産業 / 製品開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、プロセス企業が製品開発を行う際にどのように外部資源を活用(例えば他企業や大学等との連携)するのか、およびその有効なマネジメントを、加工組立企業との比較の視点から明らかにする。チェスブロウ(2003)の『オープンイノベーション』以降、外部資源活用の重要性は世界的に再認識されているが、プロセス産業に関する研究蓄積は少ない。本研究は、日本企業のデータを使って、上記の研究課題に答える。
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研究実績の概要 |
本研究は、製品開発を行う際にプロセス産業の企業がいかに外部資源を活用するのか、その際の有効なマネジメントとはどのようなものであるかを、加工組立産業との比較の視点から明らかにすることを目的としている。2003年にChesbroughがオープンイノベーション(Open innovation)の概念を提唱して以降、外部資源活用の重要性は、実務的にも学術的にも再認識されている。しかし、プロセス産業に関する国内外の研究蓄積は限られている。そこで本研究は、日本企業を対象としたフィールド調査にもとづく複数ケーススタディにより、上記の研究課題に答えることを試みる。その際の重要な視点の1つは、産業間比較である。産業間比較を行う際には、個別の産業に特化した用語や概念ではなく、汎用的なものを使う必要がある。それを踏まえて、本研究では、問題解決モデル、設計理論、製品・工程アーキテクチャなど、より汎用性の高い理論やモデルを採用する。 プロジェクト2年目となる本年度は、昨年度の研究成果を基礎としつつ、実証および理論面で、以下のように研究を進めた。実証面では、昨年に引き続いてプロセス系の企業に対して、外部資源活用や産学連携の現状、過去の成功プロジェクトのマネジメント等に関するインタビュー調査を行った。理論面では、プロセス産業および加工組立産業の製品開発、オープンイノベーション、産学連携などに関連する文献のレビューを行った。特に、産学連携の分析フレームワークとして世界的に注目されている3重らせんモデル(Tiple helix model)、およびその発展モデルである4重らせんモデル(Quadruple helix model)に関するレビューに注力し、その成果を論文としてまとめて学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は、ほぼ計画通りに進んでいる。実証面については、インタビューや文献調査を通して、情報収集が順調に進んでいる。理論面でも、関連文献のレビューを精力的に進め、アウトプットとしてレビュー論文を1本執筆し、学会で発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
この2年間で、本プロジェクトの成果として2本の論文を学会で発表した。これらをブラッシュアップし、海外ジャーナルに投稿することが今後の1つの目標である。その一方で、理論・実証の両方の視点から、さらに調査を進める。実証面では、より幅広い企業や事例を調査する。理論面では、関連する先行研究や理論モデル、分析枠組みに関するサーベイをさらに進める。両者から得られた成果を、随時、論文としてまとめて学会等で発表する。
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