研究課題/領域番号 |
21K01764
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
|
研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
大崎 恒次 専修大学, 商学部, 准教授 (70712678)
|
研究分担者 |
圓丸 哲麻 大阪公立大学, 大学院経営学研究科, 教授 (00636996)
三井 雄一 西南学院大学, 商学部, 准教授 (00782145)
大野 幸子 和光大学, 経済経営学部, 准教授 (30740005)
中見 真也 神奈川大学, 経営学部, 准教授 (30794797)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 健康経営 / 社会的健康 / 産学連携 / マーケティング / ヘルスリテラシー / インクルージョン / 自己保健能力 / エンゲージメント / ニューノーマル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、WHOの示す健康の概念に則った健康経営を実践する企業の実態把握、および、企業の健康経営マネジメントがどのように従業員エンゲージメントに作用しうるか、また顧客を含むステークホルダーに企業の健康経営マネジメントがどのように寄与しうるかを明らかにすることを目的とする。 特に、健康保持・増進といった肉体的健康よりもストレスなど精神的な健康に不安を抱える若い世代を対象として、健康経営の実践が組織の活性化や生産性の向上にどのように寄与するのかについて考察する。そして、コロナ禍を前提とするニューノーマル時代の健康経営のあり方についても検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、健康経営におけるマーケティング分野のアプローチとして、従業員基点のインターナル・マーケティングの考え方や実践が参考になることを示すとともに、健康経営実践企業へのインタビュー調査を通して、健康経営に取り組む企業の組織体制がトップダウン型では身体的健康、心理的健康をKPIの中心とする傾向があり、ミドルアップ型では身体的・心理的健康だけでなく、社会的健康までをKPIとする傾向があることを明らかにした。また、大学生の健康に関するリテラシーの向上を目指したコンペティションの実践的な試みを実施した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
健康経営を先進的に実践する企業においては、社長や役員など企業の意思決定機関が中心となり全社戦略として健康経営に取り組むトップダウン型と、健康経営の担当部署や担当者を中心に取り組むミドルアップ型ではKPIに違いがみられること、また、コロナ禍を契機に、会社をコミュニティとして捉え直し、従業員の心理的安全性を高める方略が試みられている点が明らかになった。加えて、産学連携の取り組みとして、健康経営を実践する企業や組織と共に大学生の健康に関するリテラシーの向上を目指したコンペティションの実践的な試みを継続して実施した。これらは、学術的にも、実務的・社会的にも意義深いものと言いうる。
|