研究課題/領域番号 |
21K01766
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
鈴木 邦成 日本大学, 生産工学部, 教授 (20440448)
|
研究分担者 |
生島 義英 長岡大学, 経済経営学部, 教授 (00844028)
石原 良晃 大島商船高等専門学校, 情報工学科, 教授 (60232336)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | コロナ禍 / トラック運行 / 荷待ち時間 / バース予約システム / 中継輸送 / ロジスティクス / デジタルトランスフォーメーション / 無人搬送フォークリフト / 人工知能 / パレット / 荷捌き / 荷役分離 / トラック運転者 / 運行スケジューリング / 貨物輸送モデル |
研究開始時の研究の概要 |
ニューノーマル時代の到来を踏まえて, トラック運転者の不足に対応したロジスティクスシステムの構築について, デジタルトランスフォーメーション(DX)を念頭に置き, 人工知能(AI)により最適化された運行スケジューリングの活用及びパレット単位の荷捌きの推奨による荷役生産性の向上,帰り荷確保における意思決定基準の明確化,初任者及び高齢者に配慮しトラック運転者の負担を最小化した貨物輸送モデルを構築する。 ニューノーマル時代を考慮したシミュレーションを実施し,ロジスティクス基盤体制の確立, 並びに産業集積地の活性化という課題を抱える地方自治体への具体的な展開へともつなげていく。
|
研究成果の概要 |
労働時間が長い労働集約的な現場を抱える現場ではかえって人手不足に苦しむという矛盾が表面化していることがわかった。トラックが長時間の荷待ちを行えば、トラックドライバーが法律で決められた1日当たりの拘束時間や時間外労働時間をオーバーしてしまう。トラックドライバーの労働時間の長時間化の一因となっているのが荷待ち、荷積み、荷卸し、荷捌きや納品などに関わる一連の作業負担である。 工場や物流センターにおける迅速な荷積み、荷卸し、荷捌きが求められることになる。手作業からフォークリフトによるパレット荷役などに切り替える必要が出てくることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロナ禍をきっかけにトラック運送に関わる労働環境は大きく変化した。また、少子高齢化も一層の進展を見せたことで労働力不足が進行した。 本研究はトラック運行の効率的なシステムについて社会環境の変化に配慮しながら検証するものであったが、社会のニーズに十分に合致しており、研究の意義も大きかったと考える。減少するトラックドライバー数、物流倉庫の作業者数に対応すべく、情報システムとそれに連動したマテハン機器の導入を戦略的に行うことで、近未来の日本社会で懸念される物流崩壊のリスクを抑えていくことが可能になると考える。
|