研究課題/領域番号 |
21K01768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
渡部 和雄 東京都市大学, 情報工学部, 名誉教授 (90244532)
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研究分担者 |
岩崎 邦彦 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (40315213)
梅原 英一 新潟国際情報大学, 経営情報学部, 教授 (00645426)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 電子書籍 / 電子出版物 / 紙書籍 / 紙の出版物 / 統計分析 / 消費者調査 / 紙出版物 / 電子図書館 |
研究開始時の研究の概要 |
日本における紙出版物販売額は2019年まで15年連続で減少している.一方で,スマートフォンなどで利用できる電子出版市場は拡大している.紙と電子を合わせた出版市場は年間で1兆5千億円を超える大規模市場であり,今後の拡大が課題である. 本研究の目的は,紙出版物と電子出版物それぞれの特徴を活かした使い分けと,電子出版物市場のさらなる拡大策,そして両者の相乗効果を狙った販売促進策を提案することである.研究方法として,消費者と出版関連事業者の調査を行い,データに基づいて消費者属性や意識など様々な要因の因果関係モデルを構築し,紙出版物と電子出版物の利用促進策・販売促進策を提案し,その有効性を検証する.
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研究実績の概要 |
消費者に紙の出版物および電子出版物に関する意識調査を実施し,結果を統計的に分析した.また,それから得られる紙の出版物および電子出版物の利用促進策を提案する論文を執筆し,関連学会に投稿した. 本論文の目的は紙の出版物および電子出版物に対する消費者の意識や行動を分析し,販売促進のための提案をすることである.消費者に出版物に対する意識と行動について主として文字による自由記述で尋ねる調査票を作成し,インターネット調査会社に依頼して900名の回答を得た.調査結果を基に,消費者を紙出版物利用者,紙出版物と電子出版物の併用者(以下併用者),電子出版物利用者,非利用者に4分類した.そして,以下の点を示した.消費者が考える紙の出版物の長所,短所,各類型で考える長所,短所,消費者が考える電子出版物の長所,短所,各類型で考える長所,短所. 次に,今後,紙の出版物と電子出版物が併存していくため,紙の出版物と電子出版物の両方を利用する「併用者」が両者をどのような考え方で使い分けているかを分析した.さらに,分析結果を基に紙の出版物および電子出版物の利用促進策を提案した. また,関連した別の研究として消費者600名にマンガ・コミックにおける紙利用者と電子利用者の意識と行動の調査を行った.そして,マンガ・コミックの普及方策を検討した.さらに,研究成果を論文にまとめ,関連学会に投稿した.分析結果として,年齢層20代~40代の読者が電子マンガ・コミックを良く利用しており,パート・アルバイトや専業主婦などの決まった職業がない人が多かった.一方,紙マンガ・コミックを利用している層は50代~60代の男性が多かった.電子マンガ・コミックを選好する層を含め,じっくりと記憶に残したい時には紙マンガ・コミックを選好することが分かった.一方で,暇なときに何かをしながら読む場合には,電子マンガ・コミックを選好することが分かった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
紙の出版物および電子出版物に関する消費者調査と900名の大量な文字による自由回答について,従来文字に対しては行えなかった回答の統計分析を行えるツールを導入した.そして,そのツールを使って精緻な統計分析を行えるようにした.分析結果をまとめ,さらにそこから導き出せる紙の出版物および電子出版物の利用促進策を提案する論文を書き上げて,関連学会に投稿できた. また,電子マンガ・コミックについて600名の消費者を調査し,回答の統計分析を行い,結果をまとめた.そして,論文を書き上げて関連学会に投稿できた.
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今後の研究の推進方策 |
2つの学会に投稿した2つの論文の査読結果が来るので,査読意見に対応して適切な改善,修正を行い,学会誌への掲載を目指す. また,今年度行った消費者調査とは観点を変えて新たな質問項目を設けて,紙書籍や電子書籍に関する消費者調査を従来よりも大規模に行い,回答を統計分析する.そして,有用な結論を導き,今後の紙の出版物および電子出版物の利用促進に役立ちたい. 電子マンガ・コミックについての消費者調査も質問項目を増やして,調査対象者数の規模を拡大して再度実施する.その上で,より精緻な統計分析を行いたい.
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