研究課題/領域番号 |
21K01813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
清水 泰洋 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (80324903)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 会計史 / 帳簿組織 / 西洋式簿記 / 和式帳合 / 帳簿 / 会計記録 / 人工物 / 会計記録システム / 伝票 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では,過去から現在に至る間に,会計がいかに変化してきたかを技術(テクノロジー)の側面から検討する。会計とは,機械的な計算ろして自己完結的なものではない。むしろ,それを取り巻く人々,あるいは会計の背後にある経済活動,社会制度などが複雑に影響し合い,形成されてきたものである。会計は社会の中で形成される一方で,会計が社会を形作るという相互関係を,事例の検討を通じて明らかにする。
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研究成果の概要 |
会計技術のありように関して,歴史的事例研究を行った。具体的には,明治期日本企業の会計帳簿として,同時期に西洋式複式簿記による記録と,西洋式簿記と和式帳合両者の影響のみられる帳簿の存在を確認し,その記帳技術の周辺に位置づけられる技術的を分析した。会計を巡る技術を考察すると,標準的な会計知識が世界中に普及する過程においても,そこで用いられる技術には濃淡が見られることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
会計は,経済事象を貨幣的に測定し,報告するだけの単なる技術であると理解されがちである。会計を支える技術は,さらにこのような機械的な理解がなされる傾向がある。しかし,会計技術は社会や一般的な技術によって規定されるものではあるが故に,ある時代に用いられた会計記録を検討することにより,同時代の技術のあり方を推測するのに有効である。また,技術変化は職能に変化を及ぼしうるものであり,この点は現代にも通用する視点であると考える。
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