研究課題/領域番号 |
21K01815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
奥田 真也 名古屋市立大学, データサイエンス学部, 教授 (40351431)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | リスクマネジメント / CSR活動 / 会計情報システム / 税負担削減行動 / 実証研究 / リスク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では最近注目を集めているリスクに着目する。グローバル化し、競争が激化している現代はリスク社会ともよばれ、リスクに対してどのように対処するかについて、学問の面から、そして実務の面からの検討が急務となっている。その中でも当研究課題では企業と企業以外の社会との関係から生じるリスクに焦点を当てて研究する。その際、特に税負担削減行動ならびにCSR活動はリスクの観点から研究する意義が高いと考えている。よって、税負担削減活動、CSR活動、いずれも企業のリスクマネジメントという視点から捉えることができるので、この両者を統合して研究を行いたい。
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研究実績の概要 |
昨年度は関西大学の中尾先生をトップとする研究グループでまとめた内容が『AIによるESG評価 ―モデル構築と情報開示分析―』(同文館出版)として公刊された。CSR活動についてを主題とする本研究課題に深く関係するグループに属することができ、特に実証研究や因果推論の立場から貢献することができた。これにより、会計学の立場からのCSR研究に対して一定の貢献ができたものと自負している。 これに加えて、東北学院大学の窪田先生との共著として、"Allocation of decision rights among two parties with asymmetric bargaining powers in bidirectional open innovation"をSN Business & Economics に、"Relationship between top managers’ interest in accounting information and accounting practices in startups"をInternational Journal of Accounting Information Systemsに掲載することができた。いずれにおいても企業内部における役割について検証したものであり、英文で執筆した査読付き論文である。前者はモデル論文であり、後者はアンケートを用いた実証論文であることから、多様な方法論で研究を実施することができ、会計研究の裾野を広げることができたと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
昨年度は海外ジャーナルに2本論文を掲載することができた。とくにInternational Journal of Accounting Information Systemsは会計情報システムにおいて最もランクの高い雑誌であり、かつこの雑誌に日本人が掲載することは初めてである。このことから、日本のみならず世界的に注目度を集める可能性が推敲できたと考えている。またCSRについても中尾先生をトップとするグループの一員として貢献できた内容が書籍として公刊された。これらのことから、研究成果を公表するという意味において広く貢献できた年度であったと考える。
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今後の研究の推進方策 |
これまでと同様にリスクマネジメントに関して、特に税負担削減行動とCSRに的を絞って検証を行っていく。そのため、主催している税務行動研究会を始めとした研究会に積極的に参加して、最新研究の情報収集に当たる。また、神戸大学の鈴木先生をトップとする研究グループに属することで、共同研究などの形で税負担削減行動についての研究を進めていく。 CSRについても、テキストマイニングなどのツールを用いることで、新たな研究ができないか模索中である。すでに共同研究をさせていただいている中尾先生とも連絡を取り研究を進めていく。
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