| 研究課題/領域番号 |
21K01861
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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| 研究機関 | 明治大学 (2023-2024) 高崎経済大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
宇田 和子 明治大学, 文学部, 専任准教授 (90733551)
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| 研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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| キーワード | 化学物質過敏症 / 安中公害 / 論争中の病 / 病いの経験 / スペクトラム / 医学的に説明されない病 / 未病 / 健康被害 / 環境病 / 公害病 / contested illness / 医学的に説明されない症状 / 秩序と語彙 |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、化学物質過敏症の事例を通じて、医学的に説明されない病(medically unexplained illness)の社会学的な説明可能性を明らかにすることである。化学物質過敏症とは、多くの人にとって害とならないような微量の化学物質に反応する症候群である。発症者は、自分の身になにが起きているのか、自身と周囲が納得できるように説明し、発症によって壊された秩序を修復させられる語彙を必要としている。しかし現在、これを説明する医学的な語彙が十分に提供されているとは言えない。そこで本研究は、発症者や医療機関への調査を通じて、社会学的な語彙による病の説明を試みる。
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、化学物質過敏症をはじめとする「医学による説明のつかない症候群」(medically unexplained symptoms)について、社会学的な説明を行うことである。 本研究が扱う事例は二つあり、一つは群馬県安中市で生じた安中公害における「指曲がり症」の経験である。亜鉛製錬工場からの排水・排煙が環境を汚染し、農業被害をもたらした。しかし、農民が経験した「指曲がり症」や視力低下、咳などの症状は、同じカドミウムを原因とするイタイイタイ病のような健康被害にまでは至らないものとして忘却された。もう一つの化学物質過敏症は、微量かつ複数の化学物質からの暴露によって不快な症状が出るもので、発症者の社会的生活を困難にするものである。しかし、医師の間でも病の実在に対する意見は分かれ、病の正統性が認められていない。そのため、発症者は周囲との関係構築において病人であることを否定されるなど、さらなる困難さを抱えることになる。これらの事例には、病をめぐる境界設定の問題が表れている。 今年度の実施内容は以下の通りである。第一に、安中公害において健康被害と見なされなかった「指曲がり症」についての既発表論文を元に、戦後の病と公害に関する共著をまとめた(近日刊行予定)。第二に、化学物質過敏症問題を理解するために重要な概念である「論争中の病」について、近年日本で出版された複数の文献をもとに整理を行った。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
3: やや遅れている
理由
研究機関の異動に伴う事情から、予定していた現地調査を行えなかったため。
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| 今後の研究の推進方策 |
次年度は最終年度のため、本研究が扱ってきた化学物質過敏症と安中公害という二事例をつなぐ視点を示すことを目的とする。これまでに行った調査データを整理し、二つの症状群が位置するスペクトラム(連続体)がどのようなものなのかを明らかにする。
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