研究課題/領域番号 |
21K01862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
高畑 幸 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (50382007)
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研究分担者 |
辻本 登志子 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (50749851)
原 めぐみ 和歌山工業高等専門学校, 総合教育科, 准教授 (90782574)
矢元 貴美 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (40830089)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 結婚移民 / 在日フィリピン人 / 高齢化 / 移民女性 |
研究開始時の研究の概要 |
日本においては1990年代に日本人男性と外国人女性の国際結婚が増加し、現在は結婚移民女性の高齢化が始まっている。特に、日本人男性と結婚したフィリピン人女性はその典型例で、2019年末現在、在日フィリピン人約28万人のうち女性が7割で、特に50代女性が最多(約4.4万人)であり、その大半が結婚移民である。今後、彼女らの高齢化は本格化し、社会的・教育的・医療福祉的な課題が増大するであろう。 本研究では、55歳以上のフィリピン人結婚移民50人の生活史調査から、①結婚移民特有の日本社会への編入様式を明らかにし、②結婚移民女性の高齢化に伴う社会的・福祉的・医療的課題を索出したい。
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研究実績の概要 |
本研究において在日フィリピン人高齢者を対象とする聞き取りのデータ収集は2021~2022年度で終了した。そのため、2023年度は語りの文字起こし、分析と成果報告を行った。 語りの音声の文字起こしは、日本語とフィリピン語の通訳・翻訳者に依頼し、2023年度に全ての文字起こしを終えることができた。 語りの分析は各研究者が分担して行った。その後、2023年7月および9月にオンラインで研究会を行い、社会参加、教育、ジェンダー等、各自の研究視点から調査対象者の語りを分析して報告した。研究成果の包括的な報告として、2023年9月10日に宮城学院女子大学で行われたフィリピン研究会全国フォーラムにて、4人でパネル報告「在日フィリピン人女性の高齢化―関西地方在住の82人の語りから―」を行った。会場内ではフィリピン研究および社会学、文化人類学の研究者から本研究プロジェクトへの意見および評価を得ることができた。 そのほか、各研究者が本研究プロジェクトの聞き取りデータを利用して学会報告および論文の執筆を行った。なかでも、主要な学会誌への掲載は、原めぐみの「グローバル・ハイパガミー再考 ―フィリピン人結婚移民への調査から」(『社会学評論』に掲載)、高畑幸の「在日フィリピン人結婚移民の高齢化―老後の居場所をめぐって」(『移民研究年報』に掲載)、主要な学会報告は、辻本登志子の「在日高齢結婚移民女性の語りから見えてきた年金へのアクセスの課題とは何か」(移民政策学会)である。2024年度はさらに研究成果を学会報告や論文執筆の形で広く発表していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
申請当初は、在日フィリピン人高齢者の聞き取り対象者数を3年間で50人程度と見積もっていた。しかし、2021・2022年度に既に合計82人の聞き取りを行うことができた。その後、語りの文字起こしとデータの分析を行い、2023年度は語りのデータを使用して研究成果を口頭報告および論文の形で公表することができている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、本研究プロジェクトで得た語りのデータをもとに、在日フィリピン人の高齢化に伴う生活課題および政策提言を明らかにし、研究者のみならず、研究対象者に対してもその成果を公表したい。
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