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職業構造の変化と男女間賃金格差の実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K01893
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関立命館大学

研究代表者

高松 里江  立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (20706915)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード性別職域分離 / 職業構造 / ジェンダー / 労働 / 職業 / 就業構造基本調査 / 賃金 / 男女格差
研究開始時の研究の概要

本研究は、1990年代以降に女性就業者数が増加した職業の特徴、および、それらと男女間賃金格差との関連を明らかにする。日本では、1990年代以降に男女の賃金格差が縮小している。その理由として、職業構造の変化が挙げられるが、これまで日本では十分に検討されてこなかった。本研究では、公的統計を用いて職業構造の変化と男女間賃金格差の分析を行う。

研究実績の概要

本研究の主目的は、性別職域分離の変化および男女間の地位とのかかわりについて検討するものである。
2023年度は以下を中心に推進した。第1に、性別職域分離の変化を明らかにするために、前年度から引き続き公的統計の利用をすすめ、データの整理をおこなった。ただし、学外でのオンサイト利用のため、学務との関係でデータ収集の時間を十分に確保できなかった。
第2に、性別職域分離の変化とかかわって、若年者のライフコース志望の変化についての研究発表をおこなった。入職前の若年者では、自身(女性回答者)もしくはパートナー(男性回答者)が出産・育児等で離職するライフコースを志向していても、入職後には就業継続のライフコースに志向を変化させることが示された。
第3に、性別職域分離の変化および職業移動の契機となるスキル獲得の研究をおこなった。スキル獲得を明らかにするという関心から、キャリア途中に受けるリカレント教育について、論文として研究発表をおこなった。その結果、大企業・官公庁の正規雇用者に比べて、専門職や非正規雇用者がリカレント教育を受けやすいことが分かった。
第4に、ジェンダー領域における統計活用の課題についての研究をおこなった。ジェンダー領域においては適切に統計活用がされなかったり、過度に性差が強調される場合がある。そうした問題を整理し、よりよい統計活用のための提起をおこなった。
以上のように、性別職域分離の変化に関わる研究を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2023年度は、学務により学外での公的統計利用(オンサイト利用)の時間を十分に確保することができなかった。

今後の研究の推進方策

研究計画を延長し、研究を実施する。次年度は、公的統計の利用をすすめ、就業構造基本統計調査をもちいて、職業構造における性別職域分離の変化と賃金のあり方についての分析をおこなう。性別職域分離の研究に関して、学会や研究会を通じて専門家との意見交換をおこない、研究を発展させる。また、研究内容について学会や研究会などで発表をおこなう。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 3件、 査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] キャリア途中の学校機関への入学 ―誰がリカレント教育を受けるのか?2024

    • 著者名/発表者名
      髙松里江
    • 雑誌名

      デザイン科学研究

      巻: 3 ページ: 271-283

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ジェンダーの統計学から2023

    • 著者名/発表者名
      髙松里江
    • 雑誌名

      心理学ワールド

      巻: 101 ページ: 14-14

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 進路選択におけるジェンダー・トラック:2022

    • 著者名/発表者名
      髙松里江
    • 雑誌名

      理論と方法

      巻: 37 号: 2 ページ: 170-183

    • DOI

      10.11218/ojjams.37.170

    • ISSN
      0913-1442, 1881-6495
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 大卒初職でみられる男女間の雇用格差――性別専攻分離に着目して2022

    • 著者名/発表者名
      髙松里江
    • 雑誌名

      現代女性とキャリア

      巻: 14 ページ: 51-63

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 英語力は賃金を上げるのか?――傾向スコアを用いた検討2022

    • 著者名/発表者名
      髙松里江
    • 雑誌名

      社会と調査

      巻: 29 ページ: 63-68

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 追跡調査を用いたライフコース希望の変化2024

    • 著者名/発表者名
      髙松里江
    • 学会等名
      2023年度二次分析研究会・課題公募型研究成果報告会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 職場の感情労働と自己疎外感――だれが「本当の自分とは異なる」と感じるか2023

    • 著者名/発表者名
      髙松里江
    • 学会等名
      第34回日本発達心理学会第34回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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